企業法務担当者のビジネスキャリア術

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【書評】「極悪がんぼ」田島隆/東風孝広(講談社)

先日、本ブログで漫画「カバチタレ!」を紹介させて頂いたが、その後なんと「原作者」と名乗る方からコメントを頂いた。もし、そうならば、田島隆氏ということになるのだが、本当にご本人だろうか?もし、そうならば、そのような方に(偶然とはいえ)本ブログを読んで頂き、誠に恐縮である。 さて、同一の作者による本書は、週間モーニングの姉妹誌「イブニング」で連載されているのだが、「カバチタレ!」と同じく広島が舞台でいわゆる事件屋が主人公の裏社会ビジネスを描いた漫画である。「カバチタレ!」では、主人公が法律を武器に義理と人情と正義感で様々な問題をクリアしていくのに対して、本書は(法律知識を多少は生かしながらも)人の弱みを握ったり、詐欺まがいの行為で利益を獲得していく悪徳業者が立身出世を目指すというストーリーだ。 とはいっても、他のキャラはともかく、主人公は不幸な生い立ちからか臆病な性格で、時には弱者に優しく接するなどの態度を示すため、決してイヤなタイプではない。また、登場人物間の人間模様も「カバチタレ!」と同様にかなり奥深く描写されているため、私も感情移入しながら読むことができた。世界観も「カバチタレ!」と共通で同書の登場人物が時々脇役&敵役で登場するのもおもしろい。いわば、「裏カバチ」ともいうべき本書だが、世の中のどこかで実際にこういう話もあるのでは?と考えると社会勉強として非常にためになる漫画だと思う。 「カバチタレ!」と同じく本書を私の妻に勧めたところ、絵柄に難色を示していたが、今では本人も「面白い」と言って読んでいる(笑)。興味を持たれた方は、インターネットカフェ等で読んでみてはいかがだろうか。 blogram投票ボタン 1クリックお願いします!