先日、ネットでこの4月から日本語に対応したという機械翻訳サービス「DeepL」の存在を知った。
私も企業法務担当者としての立場上、英文契約書の審査を行うことがあり、それは年々増加傾向にある。英文契約書を審査する際のポイントとしては、やはりその内容を正確に理解すること。これまでは、関係者に回覧するため、自分で和訳文を作成していた。その際には、Google翻訳などの機械翻訳サービスなども一部利用していたが、法律英語は言い回しが独特のため、不完全な訳文になることも多く、若干の手間が発生。その場合は、自分でネイティブな文章に修正するという一手間を加えていた。
しかし、DeepLを使って、某英文契約書を機械翻訳してみた。
すると、長文でありながら、流暢な和訳となっており、そのまま読んでも全く違和感がない・・・。このような高機能な機械翻訳サービス(しかも無料)が登場すると、翻訳会社などは大いに影響を受けるのではないだろうか。数年前から巷では、「これからAIやロボットが人々の仕事を奪っていく」という風評が流れているが、これはあながち間違いではなさそう。そう感じた瞬間だった。
ともあれ、このDeepLは英文契約書を取扱う企業法務担当者にとっては、貴重な味方になりそう。もちろん、頼り過ぎは禁物だが、ツールの一つとして使いこなしていきたい。