企業法務担当者のビジネスキャリア術

東証一部上場企業に勤務する企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【プライベート】今年も自動車保険を更新する/過去に自動車追突事故の被害者となった経験から学んだこと

年に1回の自動車保険の更新時期となった。保険会社から書類案内が到着したので、必要箇所に記入して返送する。
この時期になると、決まって思い出すのが、一昨年の秋に妻が被害に遭った自動車追突事故。車は大破したが、妻は軽傷で済んだのが不幸中の幸い。大変だったのが、その後の保険会社との交渉で、5ケ月ほど費やしてようやく事態を収拾する。それについては、以下の記事を参照してほしい。 

kigyouhoumu.hatenadiary.com

 

事故発生から決着までの大まかな流れは以下のとおり。

  1. 事故発生
  2. 加害者が自宅に謝罪に訪れる
  3. 代車の手配
  4. 事実関係の把握→保険会社向けの事故報告書の作成(妻からヒアリングして私が自作)
  5. 保険会社を訪問し、事故報告書を提出した上、契約約款を確認しながら直談判する
  6. 新車を購入する
  7. 保険会社の提示条件(車両補償180万+慰謝料10万+通院費実費)に納得できないため、保険会社との交渉を弁護士に委任する
  8. 弁護士と保険会社で交渉(私の主張が受け入れられる)➝和解契約書を締結
  9. 保険会社から400万(車代金+慰謝料)の支払いを受ける
早いもので、あれから1年以上が経過して、このようにブログのネタにしているが、当時は突然降ってわいたようなトラブルにパニクった。しかし、落ち着いて考えてみると、状況的には企業法務担当者が行う法律相談業務と根本的には変わらないことに気づき、「事実関係の整理把握➝法的ルールのあてはめ→相手方への法的主張」というプロセスでなんとか対処した。
 
この一連の出来事をふまえて、私が得た教訓は以下のとおり。
 
①保険会社のペースにのせられない
最初、相手側の保険会社はたたみかけるように車両補償は一部しか支払えないことを通告してきたが、それに乗せられて相手のペースに乗ってしまうのはNG。今思えば、保険会社は私に対して低めの条件を提示し、それに同意すれば「しめしめ」という感じではなかっただろうか(おそらくそのような社内マニュアルがあるのだろう)。もちろん、仕事柄交渉に慣れている私はのらりくらりと対処したが。
 
②弁護士特約を使ってコストゼロで弁護士を選任する
私が加入していた自動車保険には弁護士特約がついていた。今回の事故が起きるまで、さほど気にしてはいなかったが、この時だけはありがたみを痛感した。加害者側の保険会社との交渉を弁護士に委任すると、裁判基準に基づく高めの慰謝料を獲得。すると、当初は難色を示していた相手方の保険会社は、あっさりとこちらの要求を受け入れたので、拍子抜け。やはり弁護士バッジは伊達じゃない。しかも、弁護士費用25万は弁護士特約で保険会社の負担となり、私の負担はゼロ。これも大きい。
 
③車両の前面と後方にドライブレコーダーを設置する
当日の事故では、交差点で信号待ちの最中に後方から追突されたが、後方にドライブレコーダーを設置していたので、相手方が急スピードで私の車に激突した瞬間までレコーダーに記録されていた。そのため、こちらは過失ゼロを堂々と主張できたわけで、やはり証拠が決め手になる。従って、ドライブレコーダーは前方だけではなく、後方にも設置することをお勧めしたい。

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結局、保険会社からは事故車両の購入代金と妻の慰謝料の合計で400万の支払いを引き出すことに成功した。それができたのは、

  • こちらの過失はゼロ
  • 自作の事故報告書(付近の地図やドラレコの動画キャプチャを随所に貼り付けて時系列で記した保険会社向けの自作報告文書)を被害者代理人として保険会社の審査部門に提出したこと
  • 弁護士特約を使って弁護士経由で最大限の慰謝料を請求したこと
という確実な決め手があったからだ。逆に言うと、これらが一つでも欠けていれば、全く別の結末になっていた可能性が高い。
 
まあ、何はともあれ、現在、新車を購入して、もとどおりのカーライフを送っている我が家。願わくば、自動車事故(および保険会社との泥沼バトル)は、人生で1回限りにしたいものだ。