1.SF歴史作品の金字塔
私は、学生時代は田中芳樹氏のファンで同氏の代表作である「銀河英雄伝説」「アルスラーン戦記」「創竜伝」などを買い揃えて、よく読んでいたもの。これまで本ブログでも何度か取り上げているとおり。 同氏は、もともとミステリー系作品で徳間書店から小説家デビューしたが、これが記録的に全く売れなかったらしい。それを受けて、「好きなものを書いてみよう」と一念発起して書き上げた作品がSFスペースオペラ「銀河英雄伝説」だ。
この作品は、当初1巻ないし2巻あたりで終了する予定だったらしいが、好評を受けて本伝10巻、外伝4巻が刊行されて、大人気作となった。その後、アニメ・漫画・ゲーム・ミュージカルなど多方面に展開し、1巻が刊行されてから30年以上が経過した現在でも、多くのファンの間で高い人気を獲得している。特に近年では、集英社のヤングジャンプで漫画が連載されており、こちらから原作を知った若いファンも多いだろう。
2.アニメ版銀英伝
さて、アニメは1988年に公開された劇場用作品を皮切りに、ウイークリーアニメとして、購入者にVHSを配送するというかなり珍しい配信方式をとっていた。もっとも、本作品自体は、原作を忠実にアニメ化しており、原作ファンからも高い評価を得ている。
そんなアニメ版「銀河英雄伝説」だが、数年前に再アニメ化に関するニュースを耳にしており、多少は気にはしていた。そして、ついにリブート版アニメ「銀河英雄伝説」が2018年4月から放映される旨が正式に発表された。
予告動画を見る限りは、さずがに艦隊同士の戦闘シーンは迫力がパワーアップしているようだ。また、主人公であるラインハルトとヤンのCVが若手実力声優(ともに歴代のガンダム作品で主役を演じている点が興味深い)ということで、うまくマッチしている印象を受けた。
数年前に再アニメ化のニュースを聞いたときは、正直なところ、消極的なイメージしか受けなかったが、この感じならば、それなりに期待できそうな気がする。来年4月の放映が始まれば、その感想を記してみたい。