企業法務担当者のビジネスキャリア術

転職経験が豊富な企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【書評】「10年後、君に仕事はあるのか?」藤原和博(ダイヤモンド社)/ビジネスパーソンが10年後を生き残るために

タイトルに興味をもって図書館で借りたのが、こちらの本。 

10年後、君に仕事はあるのか?―――未来を生きるための「雇われる力」

10年後、君に仕事はあるのか?―――未来を生きるための「雇われる力」

 

著者はリクルート出身で、民間高校の校長を務めるという珍しいキャリアを持っている。私は、いつものように読書ノートをつけながら、本書を読了したが、ポイントをまとめると以下のとおり。 

・これからの10年で世界は激変していく。

・生き延びる力として、①基礎的人間力、②情報処理力(勉強によって身につく力)、③情報編集力(遊びや体験によって身につく力)の3つが求められる。特に正解がない「成熟社会」では、問題解決には③が必須となっていく。

・高度成長期の大量消費時代では、情報処理力が優れているだけで、それなりに人生はうまくいっていたが、不確実性がますます強まっていくこれからの時代ではそうもいかない。

・これからの企業では、自分で仮説を立てて、それを修正しながら、問題解決を行う人材が求められる。

・自分の給料を上げたいならば、需要と供給のバランスを考えて、複数の専門性を組み合わせてを自らを希少(レアカード)化せよ。

これらは、以前にネットでも著者による主張を目にしたことがあり、「なるほど」と納得した記憶がある。著者は「情報編集力」というキーワードを使っているが、初めてその言葉を目にしたときはちょっとした衝撃だった。

ここでふと思ったのだけれど、「ブログを書くこと自体が、情報編集力を鍛えることにつながるのでないか」ということ。ブログを書くということは、 

  • 自分の体験や気づきからネタを探す。
  • EVERNOTEに原稿をストックし、随時書き足していく。
  • はてなブログの管理画面でYouTube・Amazon・いらすとやなどのコンテンツを追加して公表する。
  • 記事にコメントが寄せられた場合、回答する。
  • 時折、過去の記事を読み返して修正する。

というように、インプットとアウトプットの様々な組み合わせであり、決して機械的な情報処理のみではない。ささやかではあるが、非定型的かつ創造的な作業が含まれているのだ。これを反復継続することは「情報編集力」の開発と訓練につながるのは確か。そして、ブログを始めてからのこれまでの人生を振り返ると、ブログ執筆にともなう情報編集力の開発は、仕事やプライベートにも良い影響を及ぼしているような気がする。

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従って、私にとって「ブログを書く」ことは、

  • 頭の訓練になる。
  • 企業法務担当者として文章力を鍛える。
  • 趣味として楽しむ。
  • 社会に自分の考えや意見を発信する。
  • 情報編集力の訓練につながる。 

など様々な意味合いがあるのだ。というわけで、「情報編集力」を鍛錬するためにも、マイペースで引き続きブログを書き綴っていくつもり。

世界一やさしい ブログの教科書 1年生

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