先日、休日を利用して訪れたのは、兵庫県朝来市の生野高原のフトウガ峰と段ヶ峰。今回はその様子を紹介したい。
まず、早朝に自宅を出発して、大阪駅からJRを乗り継いで姫路駅に向かう。そして、姫路駅で北に向かう播但線に乗り換えて生野駅で下車する。到着したのは午前10時過ぎだが、ローカル路線のためか、乗り降りする人は少なく、駅周辺に人影は見当たらない。
バスの本数が少ないため、生野駅から西側の登山口まで歩く。途中の坂道がきつかったが、40~50分ほどでゴルフ場近くの登山口に到着する。ここから登山のスタート。
しばらくは雑木林で、急な登りを上がりきって1時間ぐらいで達磨ケ峰に到着。当日はそれほど寒くないためか、登山用のジャンパーを着ていると暑いぐらいで、途中で脱いでしまった。まだ目的地の途中だけど、背後を振り返ると、山あいの静かな風景が見えて見晴らしも良い。
そこからススキの海を抜けてアップダウンを繰り返しながら、雑木林を抜けると90分ほどでフトウガ峰(1082m)に到着。ここは解放感あふれる広大な高原で、辺りには茂みや巨岩が点在。風音しか聞こえない静かな空間で、都会の喧騒とは無縁のまるで別世界だ。周囲360度は何もない大パノラマが眼前に広がる。この静けさがなんとも荘厳で神々しさを感じるぐらいで、息をのんでしまう。
ここで、お昼を食べながらしばし休憩。この大自然の風景を見ながらぼ~としていると、仕事や家族のことも忘れてしまう。これが登山の醍醐味。この高原からの周囲360度の動画を撮影したので、貼り付けておこう。これが当日に私が目の当たりにした風景。
その後はさらに40分ほどかけて西側の段ヶ峰にそのまま縦走する。ここはフトウガ峰からそれほど離れていないため、風景はそれほど変わらない感じ。
そして、稜線を見渡しながら山道を下り、森林を抜けて林道を1時間ほど歩くと別の登山口に無事に到着。ここからさらに1時間ほど歩いてJR生野駅に到着。今回の登山は、時期的にススキが多く、秋の深まりを感じたトレッキングとなった。
毎日自宅と会社の往復で変化がない私にとって、登山とは「日常から逸脱した冒険をリアル体験できる機会」であり、ちょっとした気分転換をするのが目的。人生はマンネリ続きだとボケてしまうし、このような非日常を感じる時間は大切だと思う。
次回は年末年始休みにでも別の山に登る予定。