さて、前回の続きで、京都トレイル4日目の様子を紹介したい。
前回記したように、ファーストキャビン二条城前で一泊し、午前5時にはチェックアウトする。前日のトレイルで疲れ切って熟睡したので、疲労はある程度回復(もっともいびきをかいて他の宿泊客に迷惑をかけたかもしれないけど・・・)。とりあえず、薄明の頃を東に向かって歩く。その途中、京都御所の近辺ですき家を発見したので、朝食を簡単にすませることに。
ファーストキャビンから歩き始めて30分ほどで、京阪電鉄の神宮丸太町駅に到着。朝日も徐々に昇り、鴨川を照らしはじめる。とてもさわやかな朝で、今日も天気の良い一日になりそうだ。
ちなみに、私は20代の頃に司法書士事務所に勤めていた経験があるが、駅の東側にあった京都地方法務局 左京出張所に不動産登記申請のために、結構な頻度で訪れていた。確かその時の駅名は単なる「丸太町」だったと記憶しているが、どうやらいつの間にか駅名が変わったようだ。
神宮丸太町駅から京阪電車に一駅乗って、北に向かって終点の出町柳駅に到着。ここから前日も乗車した叡山電鉄に乗って鞍馬方面に再び向かう。
20分ほど乗車して終点手前の二ノ瀬駅で下車する。ここは山間部にポツンとある無人駅で、降車したのは私のみ。
朝のひんやりして済み切った空気を味わいながら駅の北側に向かう。しばらく線路沿いに進んでから西に向かって歩くと、10分ほどで登山口に到着(地図②③)。ここからいよいよ京都一周トレイルの4日目がスタート。
※奥京都という場所のせいか川のせせらぎがなかなか風流。
うっそうとした木々の間を抜けて山肌を登っていくと30分ほどで夜泣峠に到着(地図④)。
そこから20分ほど歩けば向山の山頂だが、展望はなし。ただ、辺りから聞こえる鳥や虫の鳴き声に癒されるかも。その際に撮影した動画にもきちんと録音されているので、音量を大きくして聞いてみてほしい。
※これが夏場だったら、セミの声で相当うるさかっただろう。
しばらく休憩した後に南西に延びる山道をひたすら下っていく。すると1時間ほどで賀茂川が見え、橋のそばには発電所がある(地図⑤)。向こうには滝が見えるこのあたりのスポットが先程通ってきた鴨川の源流らしいが・・・。
すぐそこの車道を横切って盗人谷を西へ歩いていく。途中には広い空間があり、青い空が見えてほっと一息をつくが、再びうっそうとした山道に入っていく(地図⑦)。
盗人谷一帯は、倒木のオンパレードでかなり歩きにくい。なんでも過去の台風の被害跡らしい。「こんな場所どうやって歩くんだ!」と慌てながらも前に進むしかない。また、このあたりで反対方向から来る何人かのハイカーと遭遇する(地図⑧)。よくこんなところをスイスイと歩けるものだ。
※さきほどの向山とは違って倒木だらけの山道で、ちょっとした冒険気分。
倒木に苦労しながらも山道を西へ西へと登っていく。1時間半ぐらいだろうか。突然山あいの里山集落(氷室)に到着。これまでと対照的なこの牧歌的な風景にはなんとも癒される。そのあたりの田んぼ道に座り込んで日向ぼっこしながら昼休憩。なんとも穏やかで平和な光景・・・。
※なんとも牧歌的な風景だ。あぜ道に座ってしばし休憩。
さて、一休みしてからトレイルを再開する。氷室神社(地図⑨)の前の道路を通り過ぎて南へ直進。ここからは山道ではなく、舗装された道路が続く。歩くのは楽だが、少々物足りないかも。
※木々の一部はすでに紅葉づいており、全開まではあと少しか。
京見峠(地図⑩⑪)を越えて長坂道(地図⑫)をひたすら下っていく。このあたりは展望もイマイチで、早足で進むしかない。氷室からかれこれ1時間半ほどでバス停に到着して、ようやくこの日のゴール(地図⑭)。ここから阪急大宮方面のバスに乗り込んで、終了。
このような感じで、京都一周トレイルの4日目は無事に終了。京都市北部の自然を堪能しながらの山歩きはなかなか奥深い。この時点で全行程の7割ぐらいまで到達しただろうか。再開は来年年明けを予定中。