企業法務担当者のビジネスキャリア術

東証一部上場企業に勤務する企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【仕事術】ビジネスパーソンにとって勉強することの大切さ/平成大不況を生き残るには自分自身の「刃」を磨き続けるしかない!?

1.学生にとっての勉強と社会人にとっての勉強 先日、自社の営業部門と飲み会を行う機会があった。その際、いろいろ世間話をしていながら、私の身の上話などにもなったのだが、某営業マンより「Sabosanはいろいろ物知りですね~、法律とか英語とかなんでそんなに良く知っているの?」と聞かれて、私が普段より専門分野を中心に様々な分野の本を良く読んで知識を吸収するようにしているから、と答えると、本人いわく「ボクにはダメだなあ。勉強すること自体は学生時代に卒業しましたよ~。勉強なんて二度としたくないなあ」との事。 とりあえず、その話題はそれで終わったが、私は酔いがさめた後もそのことを考えていた次第。確かに世間的には「学生の本分は勉強、社会人の本分は仕事」という一般的な認識があるのかもしれない。しかし、思うに、学生時代は親・先生・塾などが「これを勉強しなさい」と勉強する内容を指定し、我々はその内容について、理解・暗記を行い、試験の場でアウトプットすれば良かった。 しかし、社会人になると学生時代と違って「これこれを勉強しなさい」という人はいない。また、勉強しないからといって目に見える形で大きなペナルティがあるわけではない。従って、勉強する/しないはもちろんの事、自分が「何を」「どこまで」勉強するかについては、全て自分次第ということになる。 2.企業法務担当者である私の場合 私の場合はどうだろうか。企業法務担当者である私は当然ながら様々なビジネス関連法律について知識を身に着けておき、いつでも引き出せるようにしておく必要がある。そして法律・判例・学説というものは日々変遷していくものである。従って、全く何もしないと自分の知識はいずれ時代遅れとなり、自分のスキルが陳腐化してしまうことになる。その対応策としては、結局のところ、自分でコツコツと勉強していくしかないのだ。 また、少子高齢化円高・電力不足で苦しむ日本企業は、今後生き残ろうとすれば、遅かれ早かれ海外事業に重点をシフトしていかざるを得ない。すると、海外企業との間で商売を行う機会が増加することになり、グローバルコミュニケーションツールである英語を使用する機会が多くなる。従って、企業法務担当者は英文契約書を作成・審査するスキルも磨いておく必要があるのだ。 さらに、企業法務担当者であっても、ビジネスパーソンである以上、自社の業界・商品についてもある程度習熟しておくことが望ましい。そのような知識をある程度持っておけば、自社営業マンとスムーズに意思疎通を行うことができ、契約審査や法律相談にも役立つからだ。 このように、私の場合、勉強しなければならないことが盛りだくさんなのである。とても「勉強は学生時代で卒業しました」と言えるものではない。 3.勉強が実務に役立つことのありがたさ すると、「一生勉強しなければならないなんて、なんだか大変だなあ」と思われる読者諸氏もおられるかもしれない。しかし、ここで視点を変えてみてほしい。最近、私はよく考えるのだが、自分で勉強を行い、習得した知識が仕事などの実務に役立つということはありがたいものである。例えば、高校時代に勉強させられた数学の微分積分や物理のナントカの法則が今現在、一体何の役に立っているだろうか? また、私は司法書士やロースクールに関する受験勉強の経験があるのだが、受験用の知識とは、つまるところ、ペーパーテストで高得点を挙げるための道具である。もちろん、これらはの積み重ねが将来的には実務家になった場合のベース知識になることは確かなのだが、純粋な受験知識が実務に直接的に役立つかと言うとそれは少し違う側面がある。このあたりは、司法試験撤退経験がある企業法務担当者ならば、わかって頂けるかと思う。実務ではもっと別のものが要求されるのだ。 しかし、自分の意志に基づいて実務に直結する知識を吸収すれば、それはやがて仕事に生かされ、良いパフォーマンスにつながる。そして、その積み重ねは会社の自分への評価につながり、昇給・昇進に役立つ……かどうかについては正直未知数なのだが、やはりその道の「プロ」を自認するならば、常の自分の「刃」は研いでおきたいところ。私は、仕事で生かせる知識を増やすことは決してマイナスにならないと信じている。 4.まとめ 何はともあれ、①勉強して知識を吸収する、②その知識を実務に生かす、というサイクル自体に私は満足している。ただ、私の場合、家では育児が全ての最優先している状況であるため、まとまった時間が取れないのが悩みの種だが、なんとかやりくりしていきたいと考えている。
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