この週末に自宅の部屋を整理整頓していると、珍しいモノを発見。それは過去に私が転職活動を行ったときに人材紹介会社で打ち合わせ時に担当者から頂いた名刺の一部。
転職活動した際に利用した人材紹介会社は、大手や中小を含めて15社ぐらいだったが、なぜからこれらの5枚だけが残っていた。たいていの人は、転職活動を終えると、このような名刺や求人情報などは処分するもの。しかし、私の場合、捨てることなくそのままファイルに放り込んでいた。なぜなら、自分が経験した人生一大のイベントである転職というものを自分の記憶からそのまま風化させたくなかったからだ。
転職を経験した方であれば、おそらく共感して頂けると思うが、転職によって新しい会社へ職場を変えると、キャリア・スキル・給料・人間関係というものは、いい意味でも、悪い意味でも文字通り一変してしまう。それだけに転職というものは、良い意味でも、悪い意味でも一変させてしまう可能性があり、慎重に決断する必要があるが、転職先に入社する前にこれらを全て把握することはもちろん不可能な話。従って、最終的にはこれらのリスクを了解した上で新しい環境に飛び込むしかない。
このように、自分があやうく”転落”しかけるほどの綱渡りな人生を送ったことを忘れないためにも、お世話になった人材紹介会社の担当者の名刺を捨てずにいた。ただし、肝心の人材紹介会社の担当者の顔はもはやすっかり忘れてしまったが、こういった方々との縁によって今の自分があるのは事実。こういう点が人生の面白いところ。