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【ドラマ】平成の大ヒットドラマ「半沢直樹」の完結を迎えての個人的感想/まさかあの原作のドラマ化でここまで人気が出るとは・・・。

1.「やられたらやり返す。倍返しだ!」

以前に7月から放映が開始されたドラマ「半沢直樹」について触れたが、本ドラマは9月22日の放映で最終回を迎えた。

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我が家でも毎週妻と鑑賞していたのだが、俳優陣も実力揃いの個性ある人ばかりで、非常に面白くて続きが気になる傑作だった。トレンディドラマのような恋愛的要素は全くなく、万人受けはしないと思われていた本作は放送のたびに高視聴率をたたき出し、最終回はなんと42.2%に到達する大ヒットとなった。

まさかここまで大ヒットするとは思わなかったが、その要因としては、逆境に追い込まれた主人公が耐えに耐えて、最後は上司に反撃するというわかりやすい勧善懲悪のコンセプトが視聴者の心をくぎつけにしたのだろう。

2.個性的な悪役たち

本作の魅力は「倍返し」の半沢直樹だが、なかなかどうして悪役たちには、個性的な面々がそろっている。これらの「濃いキャラ」が本ドラマをより魅力あるものにしたのは間違いない。 例えば、机をバンバンと叩きながら、半沢をネチネチといびり、最後には逆襲されて出向に追い込まれる小木曽次長(緋田康人)は、小物っぷりが抜群にうまく「イヤな上司」を見事に体現していた。このような上司は持ちたくないものだが、この人に焦点をあてたスピンオフドラマがあるならば見てみたい気がする。

続く、オネエ言葉を使う金融庁の黒崎検査官(片岡愛之助)。オカマなのに岸川部長の娘と婚約するという設定なのだが、こちらも一筋縄ではいかない曲者で半沢の前に立ちふさがる。部下達の前で「どいつもこいつも縮こまってるんじゃないわよ!」をヒステリーを起こしながら、男性部下の股間を握る場面は思わず、「うまい!」と感心(?)させられた。

そして、忘れてならないのが、本作の最終ボスともいえる大和田常務(香川照之)。自分の保身と出世のために次々と部下を切り捨てる冷徹な役柄だが、ひょうきんなところもあり、どこか憎めないところもある。特に眉毛や片耳を動かすなどの器用な顔芸はお見事につきる。

このように、主人公半沢直樹だけではなく、こういった魅力にあふれた(?)悪役たちの存在が本作の人気を押し上げたのは間違いない。

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3.まとめ

さて、伊勢島ホテルの再建に成功し、金融庁検査を見事にクリアし、大和田常務の不正を暴いた半沢に対して頭取から下された辞令は、まさかの証券子会社への出向―――。おそらくこのキャラはいずれは課長島耕作のように組織のトップに立つのだろうけど、この先どのような難関が待ち受けているのだろうか。原作とドラマの今後の展開を楽しみにしたい。 

半沢直樹 -ディレクターズカット版- DVD-BOX

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