以前にiPhoneのアプリを素早く起動するランチャーについて紹介したことがあったが、これは今開いているアプリをいちいち閉じることなく、通知センターから必要なアプリを呼び出すことができる。従って、頻繁に起動するアプリであればあるほど、手間暇を大幅に節約することができる。
ところで、このランチャーはスマホだけではなく、パソコン版も複数公開されている。これらを使いこなすと、パソコンの作業時間を大幅に短縮できるのは言うまでもない。今回紹介するのが、フリーソフト「Object Dock」だ。
この「Object Dock」の特徴は、以下のとおり。
- 通常は、画面に表示されないが、マウスを画面下部に移動させると(設定で上下左右に配置することも可能)、ランチャーが下からニョキっと表示される。
- 目当てのアイコンをシングルクリックすると、アプリ(ファイルやフォルダの配置も可)が起動し、ランチャーはそのまま画面下部に引っ込む。
- 消費メモリが少なく、動作がとにかく軽い。
- 設定でランチャーやアイコンの外観を変更することが可能で、カスタマイズ性が高い。
その結果、パソコンで別アプリを作業中であっても、いちいち最小化することなく、必要なアプリ・ファイル・フォルダを呼び出すことができる。例えば、Wordで契約書を作成している途中に、社内クライアントから電話がかかってきて、「あの件はどうなっていますか?」と問い合わせを受けたとする。その場合、マウスをそのまま画面下部に移動して、「Object Dock」経由でデータベースを開いて、その場で即答することができるのだ。私は、仕事におけるクイックレスポンスをモットーにしているが、それを実践できているのは、ハッキリ言ってこのランチャーのおかげと言っても過言ではない。
私がこのランチャーを使ってからかれこれ3年ほどたつが、今では欠かせないマストツールだ。1回あたりの節約できる手間や時間はたかがしれているかもしれないが、これが週単位・月単位・年単位となると、決してばかにならない。興味を持たれた人は、「Object Dock インストール」で検索して、このフリーソフトを一度試してみてほしい。 なお、後発の類似アプリとして、「Rocket Dock」というランチャーも無償公開されているが、ほとんど同じスペックなので、好みでどちらかを選んで良いと思う。