以前、ビジネス書で目にしたことがあるのが、こちらの格言。
「仕事の報酬は仕事である。」
この格言を生み出したのは、ソニーの創業者である故井深大氏。「仕事の報酬は何か?」と聞かれると、大半の人は「給料や地位」と答えると思う。私自身もこの言葉に出会うまでは、そう考えていたぐらいだ。しかし、年齢を重ねてそれなりに社会人経験を積み重ねると、「確かにその通りかもしれない」と思うようになった。
もうひとつ私の好きな格言を紹介したい。
「草履取りを命じられたら日本一の草履取りになれ。 そうすれば誰も君を草履取りにはしておかぬ。」
これは、阪急電鉄や宝塚歌劇団などの事業を生み出みだした故小林一三氏の言葉。その意味は、たとえ雑用に近い仕事であっても、くさることなく工夫と情熱をこめることで、より高度な仕事に巡り会えるという。
これらの2つの格言の共通点は、「まずは目の前の仕事に全力投球せよ」というもので、一つ一つの仕事に真面目に取り組む事で、周囲の評価を受けて、より大きなやりがいのある仕事、ひいては大きなチャンスが巡ってくる。
自分の経験にあてはめれば、なるほど確かに思い当たるフシがある。私自身も新人の頃は、雑用に近いような面白味のない仕事をやらされたものだが、それでもくさらずに少しずつ結果を出し続けると、新しい仕事が舞い込むようになる。そうして実績を積み重ねると、社内における人脈と評判が広がり、それが別の仕事を呼び込むという好循環につながる・・・。
これらの格言は私にとっても大事な言葉であり、手帳やスマホに記録して時折読み返している。