1.驚きのニュース
先日通勤途中にスマホでニュースサイトを読んでいると、このような記事を発見。
近江鉄道は滋賀県の南部~東部を走るローカル鉄道で、黄色い車体が特徴的。本社は彦根市にあるが、親会社は西部鉄道のため、同社の旧車両が関西圏で運行されているという珍しい会社だ。
何度かこのブログでも触れているが、私は20代の頃、司法書士事務所に勤務したことがあり、その事務所の一番の得意先が某大手ハウスメーカーだった。そして、京都・滋賀県に一戸建てを新築した施主の不動産登記を受注していたため、下っ端だった私は京都・滋賀県に点在する法務局・市役所・銀行などをよく訪れたものだ。
例えば、近江鉄道の駅がある近江八幡・水口城南・八日市・彦根の近隣には大津法務局の出張所があり、不動産登記(施主の所有権保存登記+住宅ローンの担保設定のための抵当権設定登記)を申請するために、わざわざ大阪から現地まで訪れていた(当時はまだ郵送申請は認められていなかった)。一日に複数の法務局をハシゴすることもあり、朝に大阪を出発して、夜に戻ってくるということがあったのは、今となっては懐かしい思い出。
このように20代の頃の私は、さんざん滋賀県の各地を訪れたので、現地在住者よりそれなりの土地勘を有している。実は、現在でも滋賀県にはかなりの愛着を持っており、家族旅行や登山などでたびたび訪れている。
2.人口減少によるシグナル
もともと近江鉄道は利用者が少なく、赤字路線だったようだが、地元の学生や年配者が利用しており、地元の足ともいえる存在。しかし、人口減少が着実に進む日本では、近年になってローカル路線には廃線・縮小の動きが加速しつつある。
関西圏のローカル鉄道といえば、京都丹後鉄道(京都府)・北条鉄道(兵庫県)・紀州鉄道(和歌山県)などが有名で、将来性が心配されていたが、まさか近江鉄道に白羽の矢が立つとは・・・・!
ニュースによると、関係者に対して事業継続の困難が説明されるというもので、これは上場企業にたとえるならば、ゴーイングコンサーン(継続企業の前提に関する注記)に相当する。こうなると、路線の一部または全部が廃線される可能性がかなり濃厚になってきた・・・。
というわけで、今のうちに近江鉄道に乗車するために、家族で滋賀県を訪れようかと考えている。