先日、2023年からジャニーズJrに定年制が設けられるというニュース記事を目にした。
つまり、22歳になっても目が出ない若手はリストラ対象になるということで、夢に向かって努力している当人にとっては酷な話かもしれない。しかし、まだ22歳ならば、人生のやり直しはきくかもしれない。当人も成功を夢見て、この芸能界に飛び込んだのだろうけど、成功できるかどうかは「時と運」に左右され、全員が成功できるわけではない。
それは芸能界に限らず、ビジネスの世界でも同じ。私も20代に某法律系国家資格試験にチャレンジした時期があったが、なかなかうまくいかず、最終的には撤退して、企業法務の世界に飛び込んだ。しかし、今にして思えば、あのタイミングで撤退したのは、大正解だった。 そうでなければ、現在のように結婚して家庭を築いていなかったかもしれない。一歩間違えば、人生を棒に振りかねなかった。
ただし、あの時必死に努力した経験は根性(GRIT)を鍛えることになり、現在の仕事に大いに役立っている(こうして10年以上の長きにわたってブログを書き続けているし)。
このように、弘兼憲史氏の「夢に期限を設けよ。それまで精一杯頑張っても夢が実現できない場合は、縁がなかったとあきらめて別の道に転進せよ」という考えは、「物事に固執せず、柔軟に変化に適応する」という処世術に通じる。まして、現在のように変化の波が極めて激しい時代ではなおさらその通りだと思う。