企業法務担当者のビジネスキャリア術

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【旅行】Sabosanの福井漫遊記 その1[1日目前編]/お出迎えは恐竜と雪!?サンダーバードに乗って親子鉄道旅

1.正月早々の親子鉄道旅

今年の正月休みは12連休と比較的長かったので、1/4~1/6に2泊3日の親子鉄道旅(私と息子)を計画。今年の3月でサンダーバードが実質廃止となるため、息子から「その前にサンダーバードに一度乗っておきたい」というリクエストを受けたのがきっかけ。そこで、石川県と富山県の城と鉄道をめぐる旅行を準備していた。
 
1月4日・・・金沢(兼六園)、富山(高岡・氷見)
1月5日・・・富山(富山城跡・富山地方鉄道を乗り放題切符で乗車)
1月6日・・・七尾(七尾城跡)、穴水(のと鉄道)

 

私は、母方の実家が能登半島の先の方で、中学生の頃までは毎年夏休みに石川県に帰省していたものだ。雷鳥(当時は「サンダーバード」という名称ではない)とのと鉄道(当時は穴水から珠洲方面と輪島方面まで線路は伸びていた)を乗り継いで、大阪から4~5時間ほどかかっていたと思う。田舎は能登町のあたり。

 
私が最後に石川県を訪れたのは、2016年8月。前職時代に法務研修の講師として、金沢駅の近くにある営業所にパソコンとプロジェクタを持参して訪れている。当時はコロナ禍前でテレワークという概念はなく、あちらこちらの営業拠点を訪れて出張講師をしていた。ただ、おかげで城巡りもできたし、場数をふんで研修業務のスキルを鍛えることができ、個人的には非常にプラスな経験となった。
その当時に金沢に出張した際は宿泊込みで、翌日兼六園を軽く散策してから、昼前のサンダーバードで帰阪。従って、今回の旅行は約8年ぶりの石川県訪問となる。そのようないきさつもあり、今回の正月旅行は親子共々楽しみにしていたが、なんと1月1日夕方に能登半島で大地震が発生・・・。親戚がいる私にとっても他人ごとではなく、いくばくかの義援金寄付を行っている。
 

2.急遽目的地を変更

そこで、息子と話し合って旅行の目的地を福井県に急遽変更して、出発前日にホテルも予約しなおした。というわけで、何回かのシリーズに分けて、本ブログで今回の福井旅行の様子を紹介したい。
 
1月4日・・・一乗谷朝倉氏遺跡、丸岡城
1月5日・・・越前大野城、九頭竜湖
1月6日・・・えちぜん鉄道・福井鉄道(乗り放題切符)

 

とりあえず、事前に手配していた(1/4)大阪➝金沢の乗車券はそのまま使えるので、JR大阪駅から金沢行きのサンダーバードに乗車して、途中の福井駅で下車。

 

※JR大阪駅にて。1月4日の7時前のせいか人影は少ない。
 
7時出発のサンダーバードで乗客はまばらで、座席もガラガラ。ほとんど貸し切り状態に近い。しかし、まさか自分が息子とサンダーバードに乗ることになろうとは、人生本当にわからない。そうしているうちに、2時間ほどで福井に到着。

※窓側は息子が座って通路側には私が乗車。
 

※「駅に医者がいる!?」と思ったら、なんと恐竜のモニュメント。わざわざ椅子に座らせなくても・・・。
 

3.福井駅から一乗谷へ

いったん福井駅を出て西口広場に向かうと、恐竜の動くモニュメントが・・・。ちゃんと鳴き声もあげるなど芸が細かい。これで到着したのが夜ならば、かなり驚いたと思う。

※さすが恐竜王国福井。背後の駅舎にまで恐竜の姿が!
 
その後、再び福井駅から九頭竜線(在来線)に乗車して15分ほどで一乗谷駅に到着。駅近くの一乗谷朝倉氏遺跡博物館に向かう。
 

※2階に見える手前付近が後で紹介する原寸大で再現された朝倉館
 
この歴史博物館は、2021年にリニューアルオープンしてまだ真新しい感じ。戦国時代に栄華を誇った朝倉氏の遺跡を伝えるスポットになっている。ちょうど良いタイミングで訪れることができた。

 
館内はきれいで、展示物も見やすいように工夫されている。1階奥には発掘調査で見つかった石敷遺構がそのまま現状有姿のまま保存されている。そのあたりはひんやりとした空間で、博物館としてはかなり珍しい見せ方だ。

 
2階スペースも非常に広大で、朝倉館からの出土品が数多く展示されている。歴史好きならば十分楽しめる空間。

 
そして、この博物館の最大のセールスポイントが2階にある原寸大で再現された朝倉館の本殿だろう。館の一部や庭(花は押し花)が原寸大で再現されており、まるで自分が殿様になったかのよう。これはすごい。このような施設は全国的にも珍しいのではないだろうか?よくここまで再現できたものだと驚かされる。

 
館内をひととおり見終わった後は、最後に1階のお土産コーナーで、御城印を購入するのはいつものお約束。

※右側は御乗印と呼ばれるもので、駅スタンプのような位置づけ。
 
博物館から外に出ると、駐車場には前日から降り積もった雪が山盛り状態。私の住んでいる地域(近畿圏中央部)ではまずお目にかかれない光景。さすが北陸の雪国といったところ。ただし、今回の旅行では、気温は比較的高かったのはありがたい。

 

※気まぐれに雪山に登ったところ、片足が埋まってしまい、「いい年こいて・・」と息子にあきれられる私。
 

その後は再び駅に戻って福井方面の電車を待つ。しかし、一本しかない線路と無人駅と周辺の山々をぐるりと見渡せば、「田舎に来たなあ」としみじみと旅情を実感する。これらは都会では見ることができない風景。

 
この風景には、昨年9月に家族旅行で訪れた岐阜県の樽見に通じるものがある。