企業法務担当者のビジネスキャリア術

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【プライベート】20年ぶりにエルヴィス・コステロの大阪公演に行ってきた/69歳とは思えないパフォーマンスに大興奮!

1.20年ぶりのコステロ来日公演

以前にビリー・ジョエルの東京ドーム公演に触れた際、4月来日予定のエルヴィス・コステロについても言及したと思う。
 
あれから運良く大阪公演のチケットを購入できたので、仕事帰りに一人でライブに参加した。今回はその様子を紹介したい。
 
 
今回のジャパンツアーは、4/8東京・4/9東京・4/11大阪・4/12東京の全4公演。今回はいつものバンド編成ではなく、ピアノのスティーブ・ナイーブとの二人編成(この二人はよほど相性が良いらしく、昔からコンビでツアーをよく行っている)。大阪公演の開催地は大阪市福島区のシンフォニーホール。実は、私は大阪市内の某高校に通っていたが、2学期の始業式はこのホールでコンサートを聞くというイベントを毎年行っていた。従って、私にとって3年間通った思い出深い場所。それ以来になるから何十年ぶりか・・・。ただ、このホールは、主にクラシック系を対象にしており、海外ロックアーティストがライブを行うのはかなり珍しいような。

 
ちなみに、シンフォニーホールは、私の実家のある大阪市福島区の野田阪神からも近く、自転車で行ける距離。観光名所のスカイビルもすぐ東側にある立地。
というわけで、開演15分前に到着。私の席は3階席で、ステージに向かって右側。思ったよりステージが近い感じ。ステージまで20メートルぐらいだろうか。当日はコステロの表情もなんとか確認できた。あと、当日は椅子にずっと座って鑑賞できたので、正直助かった。

 

※こちらが当日の電子チケット。

 

 

※ステージに向かって右側の端で、中央部のコステロがよく見えた。
 
 

※右奥に見えるのがパイプオルガン。この時はあのような演出がされるとは予想もできなかったが・・・。
 

※当日もらった会場パンフに挟まれていたカード
 
 

2.そしてコンサートが開演

そうするうちに、客電も落ちて午後7時過ぎにライブがスタート。左奥の通路から登場したコステロのファッションは、赤茶色のマフラー?と帽子をかぶってダンディな感じ。コステロは、アコースティックギターやエレキギターを使い分けつつ、リズムマシン(?)も操作するという器用ぶり。本人の年齢もあるのか、中央部で立ったり、右側の椅子に座ったりというスタイルで、2時間のコンサート。
 

 

正直なところ、セットリストはあまり知らなかった曲も多かった。できれば、「Accidents Will Happen」「Pump It Up」「Radio Radio」などの初期曲もやってほしかったが・・・。まあ、コステロのライブが味わえるだけで良しとするか。あまり贅沢は言えない。
 
私が好きなアルバム「Painter From Memory」(故バート・バカラックとの共作)からは、「I Still Have That Other Girl」が選曲。とても69歳とは思えない声量で歌い上げる。この名曲が生で聴けるとはライブに参加できて良かった・・・。
 
終盤近くには映画「ノッティングヒルの恋人」の主題歌で大ヒットした「She」も披露し、会場は一気に盛り上げる。
 
あと、「Shipbuilding 」では、曲の途中でピアノのスティーブが消えて、しばらくしてコステロが背後をビっと指さすと、ホール2階奥に設置されたパイプオルガンを演奏するスティーブがライトアップ。これはなんとも憎らしい神演出。
 
ラストは、「(What's So Funny About) Peace, Love & Understaanding」。コステロとスティーブと交互に歌うという珍しいスタイル。終演後はアンコールを求める拍手が続いたが、残念ながら本日はナシ。翌日の東京の最終公演のため、新大阪から新幹線に飛び乗るためだろうか。
 
 
今回の来日公演については、以下のTwitter(X)に詳しく紹介されているので、興味ある人はどうぞ。
 
 

3.コステロが国内アーティストに与えた影響

今回の来日公演では、69歳とは思えないほどのパフォーマンスを見せてくれたエルヴィス・コステロ。私がコステロを知ったのは、TUTAYAで以下のベスト盤を借りたのがきっかけ。高音から低温まで歌いこなせる幅広い音域とメロディアスな曲調にすっかりはまってしまった。
実は後になって知ったエピソードだが、コステロは日本人の著名アーティストにも大きな影響を与えている。例えば元BOOWYの氷室京介は、シングル「MISTY」のカップリングでコステロの「Accidents Will Happen」をカバーしている。
 
また、Mr.childrenの「シーソーゲーム」のMVで桜井和寿の髪型やメガネ姿(とクネクネと内股で歌うスタイル)は明らかにコステロの「Pump It Up」をオマージュしたもの。当時コステロにハマっていたのだろうか。そういえば、声質も似ているし。
 
 
※コステロといえば、トレードマークはウェリントンメガネ
 
また、面白いネタとしては、朝の情報番組「とくダネ!」のオープニングでは、なぜか「Veronica」(ポール・マッカートニーとの共作曲)が使われていたが、おそらく当時の番組関係者に大ファンがいたのだろう(たぶん)。
 
このように、エルヴィス・コステロは、パンクロックからスタートし、R&B・ジャズ・クラシックなどまるでカメレオンのようにその作風を変化させつつ、様々なアーティスト(昨年2月に死去したバート・バカラックや元ビートルズのポール・マッカートニー等)と積極的にコラボするなどの非常に懐が広いアーティスト。そのような「音楽界の偉人」のライブを体感した一夜は、忘れられない思い出となった。
 
さて、今回のコステロの来日公演の参加は、4回目となるが、この先5回目はあるのだろうか。今のところはわからないが、気を長くして待つことにしたい。最後に私がお勧めするアルバムを紹介しておこう。