1.たまには漫画で気分転換
新型コロナ・ウイルスの巣ごもり影響でKindle Unlimitedのサービスを利用して1ケ月以上が経過した。私は、主にビジネス書や歴史関係の本を読んでいるが、気分転換に漫画も読んでいる。例えば、以下の漫画はなかなか面白かった。
2.子供以外の登場人物=全員ワル
最近ネット界隈で知名度が急上昇しており、評判になっている漫画がある。興味を持って読んでみたのがこちら。
Kindle Unlimitedでは、4巻までしか読めないが、別サイトならば、最終話まで読むことができる。
www.mangaz.com
主人公の日乃本進は、妻や息子と平和に暮らしている平凡な高校教師。しかし、ある日妻がパチンコによる借金で男と一緒に蒸発してしまう。主人公は息子と一緒に行方不明となった妻を捜索するため、全国を放浪する・・・というストーリー。一見すると、「母を訪ねて三千里」のような感動的なヒューマンドラマと思ってしまうが、さにあらず。このパパがとんでもない本性をあらわしていく。早い段階でパチンコ依存症となってしまい、自分や周囲の人を不幸にしていくという救いのないドラマ。
このような底辺ストーリーは、「闇金ウシジマくん」にいくらでも転がっているが、なまじ作者の画風が「つりバカ日誌」のようにほんわかしているため、絵とストーリーとのギャップが余計にすさまじい。試しに「ウシジマくん」をスマホアプリで購読中の妻にこの作品を読ませてみたところ、「話が痛々しくてもう無理。勘弁して」とまさかのギブアップ。
「なかなかこんな漫画はない」と興味を持った私は、最終話まできちんと読破したけど、主人公の所業がなかなかの鬼畜ぶりで感心させられる。例えば、息子の担任教師に夜這いをかけて乱暴する、真面目な素人をパチンコ依存症にして家屋敷を取り立ててしまう、借金の追い込みがエスカレートし過ぎて債務者親子を自殺未遂に追い込む・・などウシジマくんも真っ青なやり口のオンパレード。要所要所でやたらパチンコが登場するのは、原作がパチンコ雑誌に連載されていたためらしい。
まあ、読後感は最高に悪いトンデモ漫画だけれど、ある意味、パチンコに関する警鐘を促す自己啓発漫画としてはうってつけかもしれない。私自身は「パチンコをしても店がもうかるだけ」と確信しているため、まったく足を踏み入れたことはない(トイレを借りたことは何度かあるが)。
ちなみに、作者は、別にこのような「鬼畜漫画」のみを書いているわけではなく、ほんわかする人情話も描いている。おそらくこの作品がレア過ぎるのだろうけど、なおさらその作風の違いには驚かされるばかりだ。