先日、妻から聞いた話。
子供が通っている小学校だが、今年音楽の教師Aさん(女性・独身)が定年退職したという。このAさんというのが、かなり強烈な個性の持ち主で、言い方も性格もきつい老害的な人物で、生徒や保護者(と、おそらく同僚教師にも)から嫌われていたらしい。どうも、伝え聞いた話によると、Aさんは音楽大学出身で、紆余曲折を経て、学校教師になったとの事。このAさんが定年退職して、関係者一同が「やれやれ」とほっとしていると、新たに着任した音楽教師(女性・独身)Bさんは、Aさんと同じく音大出身で、性格もそれに匹敵するほどの強烈であった・・・というまるでコントのような話。
私の学生時代の経験を思い出すと、確かに音楽教師には性格がキツい人が多かったような気がする。これはなぜだろうか。音楽教師を目指すには、別に普通大学の教育学科を卒業すればよい話だし、そもそも音大に入るということは、音楽が好きで、音楽家として大成したい・・・という目標(野心)があったはず。にもかかわらず、結果として大成することができず、(おそらく生活のために)音楽教師になったという事実が何かしらのコンプレックスを育てることになり、高いプライドと他者への攻撃的言動に発展していくのだろうか・・・。
話は変わるが、司法試験には、毎年一定数の受験撤退組が発生する。そして、その一部は塾講師になっていくという話もある。なんとなく、それに通じるものを感じて、「人生の闇」を感じてしまう今日この頃。