企業法務担当者のビジネスキャリア術

氷河期世代の企業法務担当者がライフログとして日々の出来事を記録しています。2009年に開始したブログは16年目を迎えました。

【転職】転職活動でご縁がなかった会社/2社目 B社(大手グローバル電機メーカー)

以前に転職活動時に不合格となった会社を紹介したが、今回は2社目を紹介したい。
<2社目 B社(大阪府)>
2/10 応募
2/18 SPI受験(自宅よりオンライン)
2/20 一次面接(自宅よりオンライン)
3/1 二次面接(自宅よりオンライン)
3/5 選考結果は不合格
 
グローバルに事業展開する日本を代表する電機メーカーで、日本人ならばほぼ全員が知っているであろう某超巨大企業。転職サイトでは企業法務担当者が常時募集されており、人材紹介会社にとってはおそらく常連の一社のはず。超メジャー企業のためか、多数の応募者がつめかけるので、選考はかなり厳しいとか。法務部門の人数も多く、欠員補充で募集というより、「よほど良い人材がいれば採用する」という一本釣りスタンス。
 
転職活動時においてB社の募集要項はおおむね以下のような内容だったと思う。
 
■具体的な仕事内容
・契約書作成と審査
・社内向け法務コンサルティング
・国内拠点に対するコンプライアンス研修の実施
・社内規定の整備
 
年齢的に厳しいかなと思いつつ、人材紹介会社を通じてダメ元で応募したところ、書類選考は突破。B社のリクエストに応じてインターネットでSPIを受験した上で、いよいよオンライン面接に臨む(面接官は人事1名と法務3名)。面接前には人材紹介会社から「面接は1回限り」という説明を受けていたが、決め手に欠けると思われたのか、追加で2回目の面接を行うという予想外の連絡。
 
当初、1回の選考で採用合否を出す旨ご案内をしておりましたが、昨日の面接にて、お時間の関係上、これまでの実務のご経験中心にお聞きできなかったことがありますため再度、追加で面接のお時間をいただきたく、再度面接の案内をいただいております。
 
というわけで、翌週に2回目の面接を設定して、これに臨んだが、結果は以下のとおり不合格。
 
2度の面接を実施させていただき、慎重に検討させていただきましたが、契約検討スキルおよび豊富な実務経験をお持ちであるものの、回答が一般的な表現にとどまっていた印象を受け、今回弊社で求めている人財レベルではなかったと判断させて頂きました。
 
ちなみに、B社 面接官からの質問内容は、おおむね以下の通り。
  • 自己紹介
  • 志望動機
  • これまでの実績の説明
  • 長所と短所
  • 企業法務の仕事で重要だと思う点
  • 秘密保持契約書を審査する際の注意点
  • 取引基本契約書を審査する際の注意点
  • 後輩を育成する際のポイント
  • マネジメントに対する姿勢
 

・・・・実は、B社の2回目の面接まで進んだ時点で、並行して応募していた現職会社より内定をすでに得ており、職位や収入面で上回るこちらに魅力を感じていた私。正直なところ、B社から内定を頂いても辞退するつもりで2回目の面接に臨んだが、微妙なやる気のなさ(?)を鋭く見抜かれたのだろうか?さすが。
 
ちなみに、偶然だが、前職時代に隣接部門にB社グループから転職してきた人物(ただし、法務部門出身ではない)がおり、以下のような話を聞いていた。
 
  • 巨大企業のため、細かい縦割り組織となっており、担当する仕事の範囲は非常に狭い。
  • 何か新しいアクションを起こすにも社内各方面に説明が必要で、スピード感にかける。
  • 給与や福利厚生はそれなりに良いし、それらには不満はない。
 
同氏は紆余曲折を経てB社を退職して前職に転職してきたクチ。もし、私がB社に入社していたら、秘密保持契約書や取引基本契約書のリーガルチェックをひたすら反復していたのだろうか?それもちょっとなあ・・・。今にして思えば、同氏は「サラリーマンは、そこそこの中堅規模の会社において、一定の裁量を持って幅広く仕事をするのが一番楽しいよ」と発言していた。(まさしく現在の私がその通りの状況なので)その言葉には説得力を感じないでもない。
 

 
いずれにせよ、結局はB社とはご縁がなかった私。せめて転職活動の思い出とその経験を無駄にしたくないので、この記事を書き残しておきたい。まあ、正規の訓練を受けていない独学かつ我流あがりの企業法務担当者である私が、日本を代表する大手メーカーの選考において当落選上に残ったという結果だけでも、個人的には満足している。
【B社の応募結果】書類選考を通過したが、二次面接で不合格。