1.小さなピークが続く縦走路をゆく
9月の三連休を利用して「日本一低いアルプス」と称される小野アルプス(兵庫県小野市)を縦走したので、今回はその様子を紹介したい。
JR大阪駅から新快速に乗って姫路方面に向かい、途中のJR加古川駅で北に向かう加古川線に乗り換えてJR小野町駅(マップ①)で下車。加古川線は1時間に1~2本あるかどうかのローカル路線。登山口まで距離があり、駅周辺の田園風景を眺めながらのんびりと西に向かって歩く。途中で鴨池(マップ②)を通過する。
※小野町駅で降りたのは私だけ。ここから登山口を目指して歩く。
※マップ②付近にて。人通りはほぼなし。
※良く晴れた絶好の登山日和。日差しはまだまだ強いが、風が吹いており、涼しい。
1時間ほど歩いてようやく登山口に到着。ここから実質的なトレッキングがスタート。ここから一気に宮山(148m)・岩山(164m)を登る。岩山は文字通り平らな岸壁が開けた場所があり、そこから南に向けて開けた箇所はなかなかの見晴らし。眼下にはや山陽自動車道が東西に広がる。
※福旬峠からトレッキングを開始。
※岩山からの南への展望が広がる。はるか向こうには淡路島もかすかに見える。
そして、夫婦岩(マップ③)を抜けると小野アルプスで最大の見どころというべき紅山(184m)に到着する(マップ④)。本来はこの紅山のふもとから頂上を目指して登るコースが人気だが、隣山からの縦走なので、今回は見送り。隣の山からアプローチしたので、アッサリと頂上に到達。
※紅山にあっさりと到着。登山口から1時間もかかっていない。
※この警告を読んで、岩場を下るのはあきらめる。
※紅山を西側から撮影。下から登っている人が二人いたようだ。
※紅山の岩場のへりに立っておっかなびっくりと下をうかがう。なかなかの急角度。
紅山の北側にある下りルートを経由していったん下山してから東隣の惣山に登り、展望台(マップ⑤)に到着する。ここからは360度のパノラマが楽しめる。当日は天気もよく見晴らしは最高。
※展望台から南・東・北・西をぐるりと撮影。なかなかの絶景。
そのまま南の惣山の山頂部に向かう途中で周囲が開けた場所に遭遇する。風景自体はさきほどの展望台から眺めた光景とそれほど変わらないが、岩場との対比がなかなかワイルド。しかし、足を踏み外すと大惨事になるのは間違いないので、慎重に前進する。
※展望デッキを後にして北から南に向かう途中の岩場。これぞ天然の展望台?
その後、惣山の登頂から東に向かって縦走を続ける。いったんアザメ峠(マップ⑧)に下ってから再び登りを繰り返して愛宕山(マップ⑨)・前山(マップ⑩)・高山などの低山に登る。低山ながらアップダウンの繰り返しは意外と体力を消耗してしまった。
※前山から南の展望。加古川の工場地帯がかすかに見える。
2.ゴール後のご褒美は・・?
そうこうしてようやくゴールの白雲郷温泉ゆぴか(マップ⑬)に到着。ここまでの所要時間は登山口から4時間ほど。ここでゆっくり温泉につかってトレッキングの疲れをゆっくりと癒す。その後はのんびりと東に歩いてJR市場駅(マップ⑭)に到着してこの日のトレッキングが終了。
※ゆぴかを出てJR市場駅に向かう途中にて。夕暮れ時で夏の終わりを感じさせる光景だ。
今回の小野アルプス縦走にチャレンジする前は正直なところ低山だから楽勝だとなめていたが、アップダウンの数が多く、終盤はヘトヘト。ただ、ゴール地点に温泉施設があったのはとても助かった。おかげで汗を流してサッパリしてから家路に着くことができたからだ。
さて、次回のトレッキングはどこにしようか。ようやく訪れた秋の季節をおおいに楽しむことにしたい。