1.契約書の締結のためのフォロー
契約書の締結直前段階において、様々な記載ミスなどがありうるケースについては以前にも触れたかと思う。
【契約審査】契約当事者の記載ミス例/地味ではあるが留意するべき箇所です: 企業法務担当者のビジネスキャリア術
その結果、不備がある書類はいったん所管部門の営業担当者に対して社内便にていったん返送している。もちろん、返送しっぱなしではNGであり、適切にフォローすることが必要になる。例えば、
Outlookにタスクを登録しておき、期限までに返送されない場合には、メールや電話で本人に催促するなどである。
【仕事】仕事管理ソフト: 企業法務担当者のビジネスキャリア術
【仕事術】タスクマネジメントにおけるOutlookの有用性の再確認/本当に役立っているソフトウェアです: 企業法務担当者のビジネスキャリア術
正直なところ、手間がかかって非常に面倒な仕事なのだが、企業法務担当者にとってのミッションの一つは、「自社に必要な契約を締結させること」であり、決して手を抜いてはならないタスクでもあるのだ。
2.司法書士事務所でやっていたこと
といっても、私の場合、過去に
司法書士事務所に勤めていた頃、似たようなことをやっていた。事務所は、某
ハウスメーカーや金融機関などの下請けだったのだが、以前にも触れたように一戸建ての所有権保存登記や抵当権設定登記を行うにあたり、住民票・印鑑証明書・権利書・委任状などが必要になるのだ。
【仕事観・キャリア論】司法書士事務所の仕事とは/元補助者が業界の実態を暴露!?: 企業法務担当者のビジネスキャリア術
もちろん、
ハウスメーカーや金融機関などが全ての書類を漏れなく入手してくれていれば、あとは法務局に申請するだけで足りるのだが、そうでない場合、直接当事者に連絡をとって入手する必要がある。そのため、私はよく電話で不足書類を手配してくれるようお願いをしていた。当時は面倒な作業に感じたものだが、「どうすれば、当人にこちらの意図を理解してもらい、こちらの求めるようにアクションを起こしてくれるか」という目的を追求するようになり、自然とコミュニケーション術が磨かれたものである。
3.まとめ
結局のところ、この作業には、粘り強さや根気が求められることになる。従って、面倒くさがらず、「これが自社の法務リスクの管理に必要なのだ」と信じて、この地道な作業をある意味職人のように一つ一つを完遂していくしかない。このように、「仕事にとどめを刺す」ということは、
ビジネスパーソンにとって重要なポイントであると思う。
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