転職活動が無事に終了し、4月の最終出社日の後、有給休暇(約3週間)を全て消化していた私。5月から新しい会社で勤務を開始し、法務部門のプレイングマネジャーとして新しいキャリアをスタート。
というわけで、さすがにマネジャーとなる立場上、休暇中にずっと遊びほうけるわけにもいかず、それなりに勉強もしていた。ある意味今回の転職によってキャリアの仕切り直しとなるため、改めて企業法務担当者として初心に立ち返るべく、大阪市中央図書館で多くの企業法務本を借りて読書にいそしんだ。今回はそれらの一部を紹介しよう。
文字通り入門者向け。これから法務パーソンを目指す人にとって「法務はどのような仕事か?」を把握するにはうってつけ。
新人企業法務担当者が1年を通じて経験する業務を事例つきで紹介。企業法務のイメージをつかみやすい良心的な一冊。
入門者向けの心がけや行動のポイントについて記述。テクニカルな面は控えめで心構えや行動原理についてヒントを示した良書。
法務部に配属された新人が様々な出来事に遭遇するというスタイルで、ポイントを解説。ストーリー仕立てなので、わかりやすい。
ベンチャー企業向けの契約書指南本。経営者視点でポイントをしぼって、法律的な論点は最小限にしているのがポイント。特に、「契約書はビジネスのルールである」という言葉は当たり前だけど、経営者ならば忘れてはいけない点。
2005年に松下電工(現パナソニック)法務部から出版された法務本だが、特に入門者向けというわけではない。「研究・生産・宣伝・販売」など様々なシーンにおける法的論点とリスク対応策について、わかりやすくまとめたもので、これも非常に良書。
他にもあるけど、とりあえずこんな感じで。
今は本当に多くの企業法務本が販売されており、昔に比べてメジャーになったとしみじみと実感する。私が企業法務担当者としてデビューしたのは2004年頃だが、その当時はこれほど多くの企業法務本は出回っていなかった。このような状況は、世の中において企業法務担当者の存在感が増しているあらわれだと信じたい。