企業法務担当者のビジネスキャリア術

東証一部上場企業に勤務する企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【資格】司法書士試験専門の某受験予備校がいつの間にか廃業/過去の資格ブームを知る者としては、複雑な思いです

たまたまネットを見ていたら、司法書士試験の受験予備校である日本司法学院がすでに営業を終了していることを知った。受験生の減少や経営者の年齢もあり、いつの間にか廃業に至ったらしい。 

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私は20代の中頃は司法書士試験の受験にチャレンジしていたので、日本司法学院にはいろいろお世話になった記憶がある。当時は、大阪市の南森町に事務所があったので、分厚い基本書(受験生泣かせと言えるぐらいに高額)を購入しに行ったり、梅田の第2ビル(だったと思う)で開催された答案練習会(模擬試験)にも何回か行ったことがある。もっとも、司法書士事務所に勤務しているうちに、司法書士の業界の実態(零細規模・将来性)が少しずつ見えてきたので、見切りをつけて受験勉強から撤退したが・・・。

私が受験していた頃は、司法書士試験の受験生は3万人を超えていたが、現在はすでに2万人を切っている。その原因は、少子高齢化による仕事の減少や「資格だけでは食べれない」という昨今のネガティブ報道の影響があるのだろう。実際、過去に仕事でお会いしたことのある勤務司法書士(女性・30代)も「このご時世では資格を取っても独立開業は簡単ではない。このまま勤務司法書士として続けるつもり」と言っていた。 kigyouhoumu.hatenadiary.com

この受験者数減少という問題は、司法書士試験に限らず、他の国家資格でも同様に生じている。すると、今後は日本司法学院のように、国家資格受験予備校のリストラや統廃合が進むのではないだろうか。当時の資格ブームを知る一人としては、なかなか複雑な思いだ。 

この記事を書いているうちに、久しぶりに受験生の頃の自分を思い出したが、働きながら受験勉強を行うのは本当にきつい。平日は仕事で疲れているのに机に向かうのは大変だし、土日はみんな遊んでいるのに、自分だけ勉強というのも気が滅入る・・・。せめて簿記や宅建などボリュームが軽い資格ならば、かろうじて両立は可能かもしれないが、司法書士試験や司法試験など勉強範囲が広い難関国家試験の場合、仕事と勉強の両立は相当難しいのが現実。しかし、これが無職になって専業受験生になれば、必ず合格できるかと言われると、それほど甘いわけではない。それでも合格できない人は山ほど存在する・・・。

あれから紆余曲折を経て、現在の私は、上場企業の企業法務担当者として勤務している。しかし、資格試験から撤退したとはいえ、現在のような変化の激しい時代では、ビジネスパーソンには「常に学び続けること」が求められる。そうしなければ今後も持続的に発生する「変化の波」に対応できないからだ。

従って、私は今でもビジネス・法律・会計・IT関連の書籍を読んで、自分なりに継続学習を実践している。まあ、それでも目に見える資格のような「箔」はつかないが、目には見えなくても「個人としての実力」の向上につながるならば、別にそれはそれで意義があると思う。

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