ネットニュースで６月末でチケットぴあの７７店舗の営業が終了することを知って驚いている。
チケットぴあの店舗といえば、独身時代にコンサートのチケットを購入するため、朝の５時ぐらいから何度か並んだことがある。今の若い人には想像もつかないだろうけど、当時のコンサートチケット購入の方法として、オンライン販売はまだ存在しておらず、電話または店舗で購入するしか方法がなかった。店舗購入の際に私がよく利用していたのは、阪神梅田駅の近くの阪神プレイガイド。
過去にゆず（2000年7月 阪急西宮スタジアム）やエリック・クラプトン（2001年12月 大阪城ホール）のコンサートのチケットを購入したのもこちらの店舗だった。始発の電車に乗り、阪神梅田駅まで行って、プレイガイドの前に座り込んで、本を読みながら時間をつぶしたのは懐かしい思い出。
このように個人的に懐かしく思い出深い場所がなくなるのは、さみしいものがある。近年はオンラインによるチケット購入が一般化しており、リアル店舗の存在意義が薄れてきたのは事実。これも時代の流れかもしれない。一方で、新型コロナウイルスの影響で、ぴあの業績も悪化しており、構造改革（リストラ）というもう一つの目的もあるのだろう。
例えば、ぴあのHPで公開されている決算短信を確認すると、21年3月期連結決算予想は、売上720億（なんと前年比56％減少！）、営業利益▲60億 経常利益▲60億 当期利益▲65億とあり、新型コロナの悪影響をモロに受けている状況。上場企業にとって、売上半減というのは、かなりピンチの状態で、今回の当期赤字の結果、純資産が毀損するならば、債務超過への転落を回避するために、資本増強は必至だろう。
ただし、私の場合、（5000円の図書カードという株主優待狙いとはいえ）一応ぴあの株主でもあるので、個人的には同社を応援したいのが本音。
というわけで、個人株主として、今後も同社の業績・財務を継続的にウォッチしていくつもり。 しかし、今回の同社の業績とリストラ状況から新型コロナ・ウイルスによるエンターテイメント業界の不振ぶりをまざまざと見せつけられた形だ。
