企業法務担当者のビジネスキャリア術

氷河期世代の企業法務担当者がライフログとして日々の出来事を記録しています。2009年に開始したブログは16年目に突入しました。

【転職】退職代行はもう常識? 世代間ギャップが浮き彫りに/ Z世代が選ぶ新しい働き方の裏側とは?

先日、会社帰りに本屋で見かけたのがこちらの書籍。
退職代行会社が執筆した書籍で、Z世代の転職や退職の現状について記述している。氷河期世代の私にとって、興味深く一読した(と言っても、パラパラ流し読みしただけで買いはしなかったが)。ただ、退職代行というビジネスモデルには「時代が変わったなあ」としみじみ。退職代行会社がニュースなどでクローズアップされてきたのは、この3~4年ぐらいか。これも人材難で売り手市場だからこそ成り立つビジネスモデルかもしれない。ちなみに、利用者の中には配属ガチャが原因で入社一日目で退職を決意した利用者もいるという。
 
 
氷河期世代の私は転職歴4回のベテラン(?)転職者で、当然ながら4回所属会社に退職届を出した経験がある。しかし、幸か不幸か、退職代行会社にお世話になったことは一度もなく、自分で退職届を作成して自分で会社に提出している。もちろん、ドタキャン退職などはもってのほかで、ある程度の猶予期間をもうけて退職届を提出して、引継ぎもきちんと行って、「立つ鳥後を濁さず」を実践済み。それは今までお世話になった会社や同僚に対する当然の礼儀作法だろう。実際のところ、昨年4月に退職した前職企業の場合、
  • 後任への引継ぎ
  • 机の整理整頓
  • 秘密情報の破棄処分(シュレッダー)
  • 弁護士・弁理士事務所へのあいさつ訪問
  • 職場同僚へのお菓子配布
  • 転職後の挨拶状の送付
 
などをきちんと行っている。そういえば、過去にこれまで所属した会社のうち、
 
  • 歓迎会の翌日に退職した(飛んだ)人物
  • 賞与をもらった直後に退職した人物
 
などの「猛者」にも遭遇しているが、会社を辞めるという人生の一大イベント時には当人の人間性が垣間見えてなかなか興味深い。そういえば、今ふと思い出したが、私は退職時には前職に対する必要な手続きを上記のとおり実行した一方、会社からは退職に際して秘密保持誓約書の提出は求められていない。これは経済産業省のガイドライン(営業秘密管理指針)に照らし合わせると、企業法務的にはあまり望ましくはない(もちろん、個人的にはそちらの方がありがたいので一向に構わないが)。
 
 
話は戻るが、良い機会なので退職代行会社のことをいろいろ調べてみた。すると、その社名や屋号には「退職代行SARABA」「退職代行モームリ」「退職代行OITOMA」「退職代行ヤメドキ」「退職代行辞めるんです」「退職代行EXIT」など本当にバラエティ豊か。確かにインパクトがある名前なので、ユーザーには覚えやすいと思うが、少々ふざけているようにも思えるのは気のせいだろうか?