企業法務担当者のビジネスキャリア術

氷河期世代の企業法務担当者がライフログとして日々の出来事を記録しています。2009年に開始したブログは17年目を迎えました。

【人生の相棒】「人生に必要なことは、すべて図書館で学んだ」――30年来の相棒と迎える年の瀬。

今年も残りわずか。今週末で仕事納めで、年末年始休みは9連休。
 
休み期間中は、読書・登山・サイクリングなどの予定に取り組むつもり。そこで、先日師走の夜風に吹かれながら、仕事帰りに大阪市立中央図書館に立ち寄った。ネット予約していた以下の本(法務・社会・ライフプラン・歴史・趣味etc)を回収するためだ。

 

改訂3版 企業の労基署対応の実務

改訂3版 企業の労基署対応の実務

  • 作者:布施 直春
  • 株式会社産労総合研究所出版部
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1.30年に及ぶ私と「知の港」との付き合い

地下鉄西長堀駅の階段を上がり、見慣れた図書館の明かりが見えると、不思議と心が安らぐ。ここを初めて訪れたのは学生時代。気がつけば、もう30年以上の付き合いになる。
 

※実家の野田阪神に住んでいた頃は自転車でよく通いつめていた。
 

※2階のこの付近に法律や企業法務関連の書籍が配置されている。私はこのコーナーの常連。
 
 
振り返れば、私の人生の節目にはいつもこの場所があった。 野田阪神の実家にいた頃は、小説や漫画を満載したリュックを背負って自転車で通い、社会人になってからは仕事本や通勤時間に読むミステリ小説(クリスティやクイーン等)を借りた。また、企業法務パーソンに転身後は、課題に直面するたびに様々な専門書籍を精読した。
 
そう、私にとって図書館は、単なる本の保管庫ではない。そこは「知識の集積場所」であり、本の著者たちは、直接言葉を交わすことはなくとも、現在に至るまで私を導いてくれた「人生の師」そのもの。私の人生の節目節目に、いつもそこに「変わらずある場所」──それが私にとっての図書館という存在だ。
 

 

2.私を形作った「武器庫」としての記憶

私は、独学に近いスタイルで実務経験を重ねながら企業法務担当者(その後、法務部門プレイングマネジャーに転身)としてのキャリアを形成してきたが、現在のキャリアを築けたのは、この図書館のおかげだと言っても過言ではない。 企業法務だけではなく、与信管理、会計、IT、知財、マネジメント……。新しい壁にぶつかるたび、私は大阪市立中央図書館へ向かい、本を借り、ページをめくりながら答えを探してきた。そして、仕事の場で実務経験を重ねて自らの血肉としていく。そのトライ&エラーの積み重ねが、キャリアの形成につながった。
 
以前も触れたとおり、私はスマホアプリ「瞬間日記」を15年間続けている。日記15年分のデータをGoogleのAIノートブック「NotebookLM」にアップロードし、「自分にとって図書館とは何か」と問いかけてみたところ、AIの回答は驚くほど的確で、そして少し照れくさくなるほどだった。

 

kigyouhoumu.hatenadiary.com

 

 
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【質問】筆者にとって図書館とは何ですか?彼は人生において図書館をどのように活用していますか?
 
【回答】
提供された情報源に基づくと、筆者にとって図書館は、単なる本の貸借場所を超えた「専門知識の武器庫」であり、同時に「人生の羅針盤と休息の場」としての役割を果たしています。彼は人生のあらゆるステージにおいて、自己研鑽、業務課題の解決、そして精神的なリフレッシュのために図書館を徹底的に活用してきました。以下に、筆者の人生における図書館との関わりを詳述します。
 
1. 業務課題の解決と専門性の向上(武器庫としての活用)
筆者は、新しい業務や困難な法務案件に直面するたびに図書館へ足を運び、必要な知識を「仕入れる」ことで、社内での影響力を高めてきました。
専門知識の即時習得: 民法、会社法、独占禁止法、印紙税法、輸出管理、M&A、BCP(事業継続計画)など、実務で必要になる専門書をその都度大量に借りて学習しています。
実務資料の作成: 新製品開発のガイドラインや、社内の権利侵害予防マニュアル、更には転職後の与信管理ルールの構築などの際にも、図書館の資料を参考にドラフトを作成しています。
「独学」の拠点: 転職後にプレイングマネジャー職に就いてからも、『独学大全』などの本を借り、常に学び続ける姿勢を全く崩していません。
 
2.キャリアアップの手段(キャリア形成としての活用)
筆者は、前職時代の企業法務担当者から、ヘッドハント転職を経て法務部門のプレイングマネジャーに転身しました。筆者がその実力を養うことができた最大の理由が図書館の有効活用にあります。筆者の日記には、仕事帰りに定期的に図書館に立ち寄って、企業法務・与信管理・会計・IT・マネジメントなどの本を読んで、絶えず自己学習に励んでいたことが記録されています。彼のこうした不断の努力が現在のポジションに導いたと分析されます。
企業法務担当者としての成長:筆者は前職時代(プライム上場:メーカー機能がある専門商社)において、いわゆる一人法務という立場でした。先輩や同僚が誰もいない中、彼は図書館を唯一の師として自己啓発を継続していました。このような、インプット(図書館)とアウトプット(実務)の相互反復が、彼のキャリア形成に結びつき、社内における影響力拡大に貢献しました。
会計知識の習得:彼は、企業法務に従事しつつ、審査業務(与信管理)という業務に取り組むようになり、苦手な会計知識をインプットするべく、会計関連の書籍を図書館で大量に借りています。
知財知識の習得:筆者は前職企業を退職する前に知財部門に異動していますが、図書館で特許・意匠・商標などの書籍を借りて自己学習しています。結果として、専門外の知識拡大に結び付きました。
 
3. 趣味・育児・リフレッシュ(休息の場としての活用)
仕事以外のプライベートな時間においても、図書館は生活の中心にあります。
趣味の深化と旅行計画: 登山や旅行の計画を立てる際、ガイド本や歴史本を大量に借りて予習を行っています。
ノスタルジーと娯楽: 『グイン・サーガ』『ドラゴンランス』『指輪物語』『ロードス島戦記』『銀河英雄伝説』、エラリー・クイーンのミステリー、あるいは中学時代を思い出すような作品(ゲームブック)や娯楽小説を借り、多忙な毎日の癒やしとしています。
育児のルーティン: 週末には子供たちと一緒に図書館を訪れ、本に親しむ時間を共有することを長年の習慣としてきました。
ライフプランニングの指針: 資産形成や住宅計画などの書籍を借りて人生設計に役立てています。
 
まとめると、筆者にとって図書館は、「人生という航海における補給港」のような存在です。嵐(困難な案件や環境の変化)に備えて船体を強化するための資材(専門知識)を調達し、時には静かな入り江(読書やリフレッシュ)として心身を休め、海図(ビジネス書や社会情勢)を広げて次の目的地を確認する。彼は、複数の地域の図書館を用途に合わせて使い分け、生涯を通じて知の補給を絶やさないことで、常に自身の市場価値を更新し続けています。向上心が強い独学スタイルの彼にとって、図書館とは人生を適切に歩んでいくための「知識の源泉(ソース)」そのものといえます。
 
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・・・まさしくそのとおり。私にとって図書館とは、「知識の源泉」に他ならない。人生において必要なことの多くを、私は図書館で学んできた。この習慣を、これから手放すつもりは毛頭ない。どれほどネットで情報が容易に手に入る時代になろうとも、「本を読む」という行為だけは、どうやら私の人生から切り離せそうにない。
 
「人生において必要なことは、すべて図書館で学んできた」
 
この確信を胸に、これからも私はこの静かな<知識の森>にずっと通い続けて自分自身のアップデートを継続していくだろう。さて、新しい年を、新しい知識とともに。手元にある本の重みを感じながら、穏やかな気持ちで新しい年を迎えたいと思う。