企業法務担当者のビジネスキャリア術

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【書評】「高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人」勝間和代(小学館)/現代ビジネスパーソンは、「ストリート・スマート」を目指すべき

今回は、久しぶりの書評ネタ。 

筆者は、本書において「現代のように変化が激しい時代では、アカデミック・スマート(与えられた問題に即座に解答を出す能力が優れた人)ではなく、ストリート・スマート(状況理解・判断能力があり、他人の気持ちの機微がわかり、自立心旺盛な人)を目指さなければならない」と主張している。

過去の高度安定成長期のように黙っていてもモノが売れて、変化も穏やかな時代では、トップからの命令に黙って従い、効率良く処理する人材(アカデミック・スマート)が求められていた。しかし、今はグローバル化やIT化が進んで、これまでの枠組みが崩壊し、これからどのような変化が起こるか予想がつかない時代。

このような「有事」の状況では、アカデミック・スマートではなく、変化に対応するべく、自分で課題を設定し、自分でこれを解決するため、フットワークの軽い人材(ストリート・スマート)が求められる。

企業法務担当者は管理部門であるため、「待ち」の姿勢で仕事に取り組みがちなのだが、私自身は、手持ちの仕事をこなしつつ、「もっと上手なやり方はないか?改善するべき箇所はないか?新しい課題に取り組む必要はないか?」ということを常に意識している。

本書では、ストリートスマートを目指すためにには、ビジネスパーソンはどのような取り組みをするべきかについて、そのヒントが示されている。私自身としては、特に第2章が参考になったので、手帳に要点を書き写してみた。興味を持たれた方は是非一読してみてほしい。