企業法務担当者のビジネスキャリア術

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【書評】「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」越川慎司(ディスカヴァー・トゥエンティワン)/トップ5%社員の行動や考え方から学べること

ネットで評判の高さを知って、書店で購入したのがこちらのビジネス書。今回はその感想について少し。 

AI分析でわかった トップ5%社員の習慣

AI分析でわかった トップ5%社員の習慣

  • 作者:越川慎司
  • 発売日: 2020/09/25
  • メディア: Kindle版
 

いわゆる会社組織における人材評価について、「2:6:2の法則」が存在する。「どのような組織でも、2割の人間が優れたパフォーマンスをあげて、6割の人間が普通の働きで、2割の人間はイマイチ」というもの。そして、不思議なことに下位2割の人材を取り除いたとしても、組織はやがて同じような構成に変わるという。なお、この「2:6:2」はさらに以下のように細分化されることもある。 

  • 最上位層5%
  • 上位層15%
  • 中間層60%
  • 下位層15%
  • 最下位層5%

本書では、この最上位(ハイパフォーマー)層5%の行動や発言を記録し、AI分析によって得られた彼らの考え方や行動についてクローズアップしている。つまり、ハイパフォーマーの行動特性を自分が取り入れることによって、高い成果をあげることが可能という仮説に基づく。 

私も長年にわたり様々な人と働いてきたので、数多くの仕事のできる人(=有能)/できない人(=無能)に出会ってきたが、確かに前者には共通するパターンがあるような気がする。 

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私の友人A氏(大手メーカーの人事担当)から聞いた話だが、例えば、新卒で入社した社員の場合、しばらくはドングリの背比べ状態だが、本人らが30歳前後になると、社内評価はおおむねできあがり、「2:6:2」のいずれに該当するかがわかるとか。A氏いわく、「新卒採用の場合、採用時点では将来性はまだわからないので、学歴や面接である程度フィルタリングした上で入社させる。そして、いろいろな部門で様々な仕事をさせて、将来的に伸びる/伸びない人材なのかを見極めた方が全体効率が良い。つまり、入社した後も本人が30歳ぐらいになるまでは選考手続や人物評価は続いているようなもの」との談。

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さて、私が本書を読んで参考になったのは、第2章や第4章で紹介されている「5%社員」の思考・行動・習慣など。特に私が共感したのが、以下の箇所。

 

①完璧を目指さない。
いわゆる巧緻より拙速を好む、というもので、これは私も全く同意。まずは期限内に間に合わせるためにスピード重視で、ある程度の完成度(7~8割)まで到達すれば十分。

②止まって考える時間を設ける。
私は、「週次レビュー」と称して、毎週日曜日にGoogleカレンダーや手帳を確認しながら、その週の出来事を振り返るとともに、翌週の予定を考えるようにしている。成功や失敗を振り返って、それを将来に生かそうという試み。

③席におらず、動き回る。
企業法務というやや特殊な仕事の関係もあるが、私は、社内クライアントをはじめとした様々な利害関係人と調整する必要もあり、異なる部門にも積極的に顔を出すようにしている。そうすれば、社内に人脈を築きあげることもできるし、新たな信頼残高を積み重ねることもできる。 

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④まずはGIVEで信頼を高める。
社内で良好な信頼関係を築くためは、先に相手のために何かをやってあげることが大切。これについては、以前に記事にしたとおり、私も普段より心掛けていること。良質かつ迅速なGIVEを継続すれば、周囲から頼りにされる機会が増えて、社内ネットワークも充実していく。 

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⑤メールのレスポンスが早い。
これも重要。私も基本的にメールは即返信主義で、普段よりクイックレスポンスを心掛けている。 

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このように、本書に記載されているいくつかの事項には、すでに実践しているものがあり、自分のやり方が決して間違ってはいない、と実感することができた。それ以外にも参考になる箇所も多く記載されているので、良いものは取り入れていきたい。