企業法務担当者のビジネスキャリア術

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【漫画】筒井哲也「予告犯」(集英社)/情報化社会に現れたテロと警察との攻防を描いた作品

私の地元のTUTAYAはそれなりに規模が大きく、CDやDVDだけではなく、コミックのレンタルを行っている。コミックの場合、旧作ならば1週間100円でレンタルすることができるので、よく金曜日の仕事帰りに漫画を借りて、まとめて読んでいる。 例えば、この半年間で私が読んだ作品は以下のとおり。 

ストーンオーシャン 1 ジョジョの奇妙な冒険 第6部 (ジャンプコミックス)

ストーンオーシャン 1 ジョジョの奇妙な冒険 第6部 (ジャンプコミックス)

 
進撃の巨人(1) (週刊少年マガジンコミックス)

進撃の巨人(1) (週刊少年マガジンコミックス)

 
34歳無職さん 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

34歳無職さん 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

 
亜人(1) (アフタヌーンコミックス)

亜人(1) (アフタヌーンコミックス)

 

そんな中、「これは面白い!」と思った漫画を紹介したい。それは筒井哲也の「予告犯」(集英社)という作品。こちらは以前から本作の評判は耳にしており、かねてから読みたいと思っていた。 

予告犯 コミック 全3巻完結セット (ヤングジャンプコミックス)

予告犯 コミック 全3巻完結セット (ヤングジャンプコミックス)

 

ストーリーは、頭に新聞紙を被って、ネット上の動画サイトで犯罪予告した上、犯行を実行する犯罪者集団「シンブンシ」とそれを追いかける警察の攻防を描いたもの。YouTube、集団食中毒事件、違法アップロード、SNS、ネットカフェ、秋葉原殺傷事件、引きこもりなど現代の話題を多分に盛り込んでおり、リアリティに富んだ作品。 

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主人公たちはなぜこのような犯行を繰り返すのか。その意外な真相は物語の終盤で明らかにされる。ただ、犯人たちが犯罪を犯す背景や動機には、同情できる箇所もあり、読者も少なからず共感できるのではないだろうか。本作は全22話、全3巻という短い作品で、連載中は本作は人気があったと聞くし、その気になればストーリーを引き延ばすことができたはずだが、あえて短期間で完結させた作者の姿勢はなかなか潔いと思う。 また、本作は2015年に映画化されることも決定。映像化された際には見てみたい。