企業法務担当者のビジネスキャリア術

転職経験が豊富な企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【企業法務】転職してから1ケ月が経過/ジョブスの名スピーチ「点と点をつなげる」を実感する日々

現職に転職してから早くも1ケ月が経過した。気が付けばあっという間で、毎日が慌ただしく過ぎていく。前職の最終出社日以降の有給休暇消化中に時間がゆったりと流れていたのがまるで嘘のよう。
私はプレイングマネジャーとして、ある程度の裁量権が与えられているので、現行業務に少しずつ手を加えつつ、業務改善を行っているところ。例えば、入社直後から手帳やノートに課題を記入して、これからの法務体制の在り方について模索中。前職では非管理職だったので、これはなかなか新鮮な経験だ。
 
それをふまえて、
  • 自部門の法務データベースシステムを再構築
  • Sharepointで社内限定者のみがアクセスできるデータベースの整備
  • 自社標準契約書の改定
  • 与信管理プロジェクトの企画と調整
  • 法務研修の準備
 
と様々な複数案件を同時進行で進めており、めちゃくちゃ忙しい。特にSharepointはMicrosoft365のサービスの一つで、WordやPowerPoint等に比べると、なかなか敷居が高いが、慣れてしまえばこれほど便利な情報共有システムはない。私は前職時代にいろいろなチームサイトを立ち上げてきたので、すっかり慣れたもの。その経験を生かして現職でも社内サイトを構築中で、近日中に社内向けに正式版を稼働させる予定。
また、前職時代は審査部門で与信管理業務にも従事していたので、決算書や信用調書を読んで企業分析もできる。債権管理や債権回収についても経験済み。今思えば、この仕事に従事したことで会計アレルギーが嘘のように消えてしまった。
さらに、前職時代に知財部門に所属していた時期もあり、複数件の特許権侵害訴訟も経験しているので(裁判所提出の証拠資料を作成したり、霞が関の知財高裁に出廷したこともある)、知財業務の流れも理解している。それらの経験を生かして研修資料などを作成中。

 
これまでの自分の複数回の転職経験を振り返ってみると、これまで経験してきた全ての仕事(企業法務・知的財産・与信管理・etc)が今のポジションでは一つにつながっている事を実感する。当時は「法務以外の経験が何の役に立つのだろう?」とくさったこともあったが、「あの時の経験は全てこうなるためだったのか」と妙な(?)納得をしている私。今思えば無駄な経験など一つもなかったし、それらが企業法務系ビジネスパーソンである自分をここまで成長させてくれた。
 
そういえば、Appleの創業者であるスティーブ・ジョブスがスタンフォード大学の卒業式で行った有名なスピーチにおいて、「Connecting The Dots(点と点をつなぐ)」という言葉を残している。
 

 

 

我が身に置き換えると、本当にそのとおりだ。人生には無駄な経験など一つもないし、その積み重ねが自分のキャリアを形成していく。それらを自分の人生においてうまく生かせるかどうか(=点と点をつなげる)は当人の考え方と行動力次第ではないだろうか。