企業法務担当者のビジネスキャリア術

転職経験が豊富な企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【ゲーム】ゲームブック 「ドルアーガの塔」3部作「悪魔に魅せられし者」「魔宮の勇者たち」「魔界の滅亡」/80年代後半に流行した国産ゲームブックの最高傑作

1.国産ゲームブックの傑作「ドルアーガの塔」3部作
先日たまたまスマホにナムコのレトロゲームがプレイできるという無料アプリをダウンロードしたのだが、その中に「ドルアーガの塔」も含まれていた。これはさらわれたヒロインを救うべく、主人公の騎士を操作して、地上60階の塔の頂上を目指して様々な敵を打ち破りつつ、ラスボスの悪魔を倒すというゲーム。こちらのゲームは、当初はアーケードゲームだったのだが、その後ファミコンにも移植され大ヒットした。


FC版表ドルアーガの塔ノーミスプレイ動画

 

ただ、私にとって、「ドルアーガの塔」というと思い出すのが、東京創元社ら発売されていたゲームブック「悪魔に魅せられし者」「魔宮の勇者たち」「魔界の滅亡」の三部作。本書は、これまで一方通行であったゲームブックの世界に双方向を取り入れたという点で革新的な作品と称されていた名作で、私と同年代の人ならば、プレイした人もいるはず。

悪魔に魅せられし者

悪魔に魅せられし者

 
魔宮の勇者たち

魔宮の勇者たち

 
魔界の滅亡 (ゲームブック・ドルアーガの塔)

魔界の滅亡 (ゲームブック・ドルアーガの塔)

 

ちなみに、ゲームブックとは、小説のように著者が描くひとつのストーリーを追いかけるのではなく、読み手が主人公として、例えば「右を選ぶ→100へ進め 左を選ぶ→200へ進め」というように様々な選択肢を選んでストーリーを進めていくもの。「ドルアーガの塔」に限らず、「ゼビウス」「ワルキューレの冒険」「ドラゴンバスター」など80~90年代に流行したナムコゲームが同社から続けざまにゲームブックとして発売されたことがあった。

ゲームブックの出版社といえば、東京創元社と社会思想社の二社が業界大手であり、様々なゲームブックが発売されていたものだ。どちらかというと前者は国産ゲームブックを後者は外国産ゲームブックを数多く取り扱っており、私は前者ファンだったので、ほとんど全巻を揃えていた。

f:id:Sabosan8022:20210516093615p:plain

2.「アドベンチャーゲームノベル」としての再出発
ただ、ゲームブックもTVゲームが登場し始めた90年代になると次第にすたれていき、いつの間にか書店から姿を消してしまう(社会思想社は後になって倒産)。私もいつの間にか、娯楽の中心はテレビゲームへと比重が移り、ゲームブックのことはすっかり忘れてしまっていた。しかし、2000年に入ってから「アドベンチャーゲームノベル」という新定義で過去ゲームブックに復刊の動きがあるようだ。

 

例えば、森山安雄氏の「展覧会の絵」などマニアにとってこれまた懐かしい作品も掲載されている。 

展覧会の絵 (アドベンチャーゲームノベル)

展覧会の絵 (アドベンチャーゲームノベル)

 

本作品は、ゲームブック紹介雑誌の「ウォーロック」という雑誌で読者投票で1位に輝いたことがあるなど、ストーリー重視型のゲームブックとして非常に優れた作品。私も子供の頃、プレイして非常に感動した記憶がある。懐かしいこの作品もいずれ購入しようと考えている今日この頃。