企業法務担当者のビジネスキャリア術

東証一部上場企業に勤務する企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【書評】「実践7つの習慣 〜何を学び、いかに生きるか〜」佐々木常夫(PHP研究所)/名著「7つの習慣」のよりわかりやすい解説本

1.世界的ベストセラー「7つの習慣」 先日仕事帰りに立ち寄った本屋で見つけたのがこちらの書籍。
実践 7つの習慣実践 7つの習慣
佐々木 常夫 フランクリン・コヴィー・ジャパン

PHP研究所 2015-01-23
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本書は、1989年に発刊されたスティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」を「そうか、君は課長になったのか。」等のビジネス書などで有名な佐々木常夫氏が解説したもの。 「7つの習慣」は、ビジネス書や人生指南本として知名度が極めて高いため、実際に買って読んだ人も多いだろう。むろん私も例外ではなく、もうかれこれ10年以上前に購読したことがある。しかし、どうも抽象的な内容が多く、具体的なイメージが描けなかった当時の私にはピンとくるものがなく、一度通読しただけで、そのまま物置の奥にしまいこんでしまった。しかし、私がメンターとして尊敬する佐々木常夫氏が解説を行うということならば、話は別だ。この佐々木流「7つの習慣」解説本を週末に一気読みしたので、その感想について簡単にふれてみたい。 まず、コヴィー博士が提唱する7つの習慣とは、
1.主体的である 2.終わりを思い描くことから始める 3.最優先事項を優先する 4.Win−Winを考える 5.まず理解に徹し、そして理解される 6.シナジーを創り出す 7.刃を研ぐ
で構成されている。佐々木氏は本書において、この7つの習慣について本人の体験談を引き合いに出しながら、嚙み砕いて解説を行っている。そのため、抽象的でやや難解な原著を具体的なイメージを伴って理解することができた。また、膨大なボリュームの原著からエッセンスとなる箇所のみピックアップして上手にまとめられており、私のように原著のハードルの高さに挫折した人にとって、入門書として最適だと思う。あと、私自身もこの10年前に比べると様々な経験を積み重ねているためか、上記の習慣について、以下のとおり納得しながら読み進めることができた。 例えば、第1の習慣である「主体的である」では、「自分ができることをやっているうちに『影響の輪』が拡大する」について言及されている。これは、「自分が直接コントロールできるものに時間と労力をついやすことを継続すると、その領域が徐々に拡がり、間接的に自分の影響力が拡大していく」というものだが、私自身もそれを実感している。例えば、企業法務担当者として、社内クライアントからの相談に誠実に対応し続けると、信頼関係が深くなり、より難度の高い案件が持ち込まれたり、別の社内クライアントを紹介してくれることがあった。このように、社内クライアントとおおむね良好な人間関係を築くことによって、社内の様々な案件に関与する機会が増えつつある。 企業法務担当者のビジネスキャリア術: 【企業法務】他部門との「風通しの良さ」が法務部門にとって大切かと/企業法務担当者と人間関係構築能力 第2の習慣である「終わりを思い描くことから始める」では、「ゴールを決意することは重要だが、人はすぐに忘れるので、自らの行動指針を定めて、定期的に確認すること」が言及されている。原著では、「ミッション・ステートメント」と表現されているが、要は、自分の行動指針や人生哲学を目に見えるものに落とし込んでおき、それを繰り返して反芻することを説いている。私の場合、自分のiPhoneのリマインダーアプリ「Go Tasks」に自分のクレドをタスクとして登録しており、毎朝確認している。 企業法務担当者のビジネスキャリア術: 【Lifehack】今年の行動指針(マイクレド)について/明けましておめでとうございます また、第4の習慣である「Win−Winを考える」では、「他者と協力しながら大きな成果をあげるためには、その関係がWin-Winでなければならない」ということを説いている。これは企業法務担当者にとって契約交渉などが最もあてはまるだろう。例えば、契約相手にこちらの優位な条項ばかり提示しても、相手方にしてみればそれは自分にとって不利益な条件となり(Win-Lose)、同意しがたい状況となる。そうすると、契約交渉自体が膠着状態に陥りかねないので、当方も契約条件をいくつか譲歩し、相手方にもメリットを与える。そうして、双方が納得できる条件で契約を締結すれば、まさしく「Win−Win」の関係にもっていくことができる。 企業法務担当者のビジネスキャリア術: 【契約書】取引先との契約交渉を行うときに留意するべき9つのポイント/企業法務担当者もタフなネゴシエーターたることが求められます 企業法務担当者のビジネスキャリア術: 【契約書】できるだけ公平な条件で契約書を締結するための交渉テクニック/特に相手方が大手企業の場合には有効…かも? 最後に、第7の習慣である「刃を研ぐ」は、自己啓発の重要性について触れたもの。これはもう当たり前の話だが、「プロのビジネスパーソン」ならば、専門分野に関する継続学習は必須である。本ブログの右サイドのヴィジェットでも紹介しているとおり、私は、自己啓発の一環として、ビジネス・企業法務・IT・会計などの専門書を読んで、自分なりに実践するようにしている。 企業法務担当者のビジネスキャリア術: 【情報整理】「読書ノート」のススメ/ビジネス書を読んで、印象に残った箇所や自分の考えをノートに書き記す 2.まとめ こうして振り返ると、「7つの習慣」は、人生指南書として優れた書籍だと思う。10年近く物置に原著を放りこんでいる間に、私は、「7つの習慣」の一部をそれと気づかないまま実践・体験しており、改めて納得することができた。佐々木氏の解説本を読んだことをきっかけに、原著に再び目を通したくなったので、物置から引っ張り出して再読しているところだ。
7つの習慣-成功には原則があった!7つの習慣-成功には原則があった!
スティーブン・R. コヴィー Stephen R. Covey

キングベアー出版 1996-12-25
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