1.コーエーSLGの双璧
以前に、私がコーエーテクモのシミュレーションゲーム「三国志」にはまっていることを触れたかと思う。
コーエーテクモのシミュレーションゲームの「三国志」といえば、思い浮かぶのは、もう一つの代表作「信長の野望」だ。かくいう私も、学生時代に同シリーズの初期作「戦国群雄伝」「武将風雲録」などをプレイしたことがあるが、このシリーズも30年近くにわたり、現在の13作目「創造」まで発売されている。
というわけで、三国志プレイをきっかけにゲーマーである昔の血(?)が騒いだ私は、「信長の野望」もプレイしたくなり、先日地元のブックオフでシリーズ6作目の「信長の野望 烈風伝」を購入して、プレイしているところ。
2.ようやく本題
織田信長がらみということで、「そういえば、スクールバスが戦国時代にタイプスリップして、本能寺の変が発生しなくなるというSF小説があったなあ」という事を思い出した。題名がすぐ思い出せなかったので、ネットで調べたところ、眉村卓の「時空の旅人」であることが判明。なつかしくなって再読したくなり、この前図書館で借りて読み終わったところ。
ストーリーを簡単に説明すると、以下の通りだ。
未来からやってきたアギノ・ジロがスクールバスにタイムマシンを取り付け、山崎信夫を含む複数の乗車客ごと過去にタイプスリップしてしまう。アギノの目指す目的地は戦国時代。途中何度かのタイムスリップで同乗者を増やしつつ、過去にさかのぼるが、アギノ達のタイムスリップが原因で「本能寺の変」が発生しない歴史に改変されてしまう。歴史の修正作業を行うために、時間航行管理局員と協力することになるが・・・。
30年ぶりに再読したが、先が読めない展開で、今読んでも十分面白い作品だと思う。
3.映画版とゲーム版「時空の旅人」
「時空の旅人」はアニメ映画として、1986年に劇場公開もされている。基本設定は、おおむね原作から踏襲しているが、細かい場面(主人公たちが織田信長や森蘭丸に出会うシーンや結末)などが原作から大きく改変されており、一種別物の作品と言っていい。当時は、角川書面から小説を原作とする様々な映画が公開されていたが、今でいうマルチメディア展開のはしりといえるかもしれない。
一方で、ゲーム版「時空の旅人」は、一部のマニアには有名な存在となっている。同じく1986年にファミコンで発売されたが、この出来栄えが非常に悪く、立派なクソゲーといえるものだった。当時子供であった私はこのゲームを購入して、真面目にプレイしていたものだが、今の私ならば、メーカーに抗議していたかもしれない(笑)。よくぞこんなゲームで4000~5000円も払ったものだ。
クソゲーで有名な『時空の旅人』は遊び心満載の神ゲーなので一度はやってみるべき

時空(とき)の旅人―とらえられたスクールバス〈前編〉 (ハルキ文庫)
- 作者: 眉村卓
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 1999/01
- メディア: 文庫
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