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【テレビ】平家と源氏の攻防を描いた映像作品がスタート/アニメ「平家物語」と大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

偶然かもしれないが、平安時代末期~鎌倉時代を描いた二点の映像作品がスタートした。

1.栄枯盛衰の古典作品

その一つはこちら。
主人公は孤児の娘で、ある出来事をきっかけに平重盛(平清盛の息子)に保護され、平家の人々と交流する姿が描かれている。なお、主人公は、左右の目の色が違っており、未来を予知できる特殊能力が備わっているという設定。原作は有名な古典「平家物語」で、「平家であらずんば人にあらず」と絶頂を極めた平家が源氏との戦争で、没落・滅亡するまでを描く。
 
私も20代の頃に吉川英治の「新・平家物語」を読んだことがあるので、栄枯盛衰をテーマにした原作のおおよそのストーリーは知っているが、まさか令和時代のアニメ化には驚いた。もしかしたら、今年に放映がスタートした大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にぶつけてきているのかもしれない。

2.意外な人物が主人公

本作の時代は、平家物語と大半が重なっており、その先の鎌倉幕府の創設から安定期までを描くようだ。鎌倉幕府の権力構造の確立に貢献した北条義時が主人公。源頼朝の妻 ・北条政子の弟というマイナー(?)な人物で、歴史好きな私もよく知らなかったぐらい(笑)。

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本作では、脚本家(三谷幸喜)が同じということもあり、要所要所で2016年の大河ドラマ「真田丸」を彷彿とさせるコミカルさもあり、全体的な雰囲気は明るい感じ(今のところは)。私は「真田丸」は最終回までを見たけれど、本作はどうだろうか。

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ちなみに、鎌倉幕府の要職についた北条義時の子孫である北条時宗の時代に、日本はモンゴル帝国を母体とする元から九州に侵攻を受けることになる。2020年の大ヒットゲーム「Ghost of Tsushima (ゴースト・オブ・ツシマ)」は、この時代に起きた元寇をテーマにしたもの。

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さらに、時が流れると、北条家に対する不満が強まり、足利尊氏が鎌倉幕府を滅ぼして、室町幕府を創設する。こうして、日本はさらに武士中心の時代となっていく。

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このように、その時代の新興勢力が権力構造が腐敗・弱体化した旧勢力を滅ぼして、それに取って代わるが、やがて取って代わられるというのが古今東西の普遍的法則。これは現代社会でも通じるが、このあたりの無常観が歴史の面白さの一つだ。

3.おまけ

このように、両作品は、ほぼ同じ時代をテーマにしながら、前者は平家サイドを、後者は源氏サイドを中心に描くという対比性。視聴者としては、両者を見比べるとまた別の面白さがありそう。
 
そういえば、私は、2013年に「鎌倉殿の13人」の主な舞台・鎌倉を観光したことがある。その時は、たまたま金曜日に東京に泊まりで出張する機会があり、翌日は土曜日だった。朝一番にホテルをチェックアウトし、鎌倉方面に移動して、鶴岡八幡宮・大仏・江の島を観光してから、その日の新幹線で帰阪したことがあった。早いもので、もうかれこれ9年前の話。

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コロナ禍の現在の状況からはとても想像がつかないが、今となっては懐かしい思い出。