前回に続き、福岡3泊4日旅行の2日目の記録をつづっていく。
1.関門海峡の展望を求めて
2日目は、家族と別れて単独行動。門司観光に出かけた妻たちとは別行動をとった私は北九州ミニ縦走にチャレンジ。この日のためにトレッキングシューズやトレッキングポールを持参した私。

まず、JR博多駅から鹿児島本線に乗り、11時半に小倉駅(マップ①)で下車。そこからバスで黒原一丁目(マップ②)に向かう。

※博多駅から在来線に乗車して北九州の玄関口 小倉に向かう。この日も良いトレッキング日和になりそう。

※小倉駅南側のバス停にてバスを待つ。

バス停から東に住宅街を抜けて20分ほど歩くと、足立山妙見宮の厳かな佇まいが現れる。

※静かな住宅街の後ろにはこれから登る山の姿が。

※実は登山の最中より登山口に向かうこの瞬間にワクワクするのはなぜだろう?


※長い階段をひたすら登ると、お宮に到着。この時点ですでに見晴らしが良い(笑)。
社殿の裏手には登山道(マップ③)があり、いよいよトレッキング開始。いきなりジグザグに折れ曲がった急登が続く。森林の静かな雰囲気の中、山道を登っていく。黙々と標高を稼いでいくと、12時半、やがて平坦な頂をもつ砲台山(マップ④)に到着した。


この一帯には戦時中の遺構と思われる跡が散見され、静かな山頂に歴史の影が差す。眺望はやや限定的だが、次なる目的地・足立山の稜線がくっきりと見えている。
※砲台山の周囲の展望はイマイチ。
2.足立山から望む青の関門海峡
砲台山で小休止を挟んだのち、丸太階段が続く山道へ踏み入る。そこから30~40分ほどで足立山(標高598m)の山頂に達した(マップ⑤)。眼下には小倉の街並みが広がり、その向こうに青く輝く関門海峡が横たわる。季節はずれのポカポカ陽気のおかげで空気は澄み切り、まさに絶好のトレッキング日和。ベンチに腰掛け、関門の青い海を眺めながらしばし一服。

※すすきの向こう側には雄大な関門海峡の姿が広がり、なんとも風情がある。
3.静寂の大台ケ原へ
休憩を終えて門司方面へ向けて縦走を再開する。森林の中をアップダウンが長時間に及び、ようやく森林が途絶えて突然視界が大きく開けた場所に到着。この時点で15時前。もしかしたら、ここが今回の縦走で最も楽しみにしていた大台ケ原だろうか?期待を胸に一歩一歩足を進める。すると・・・。

そう、そこにあったのは、ただ山と草原、そして空の大自然のみ(マップ⑥)。 広大な空間に一人立ち、視線を北へ向ければ、関門海峡の光景がそのまま額縁に収まったように広がっていた。素晴らしい展望だ。幸運なことにハイカーは私ひとりで、この雄大な景色を独り占め。 「この光景を見るために大阪からわざわざ来た甲斐があったなぁ」としみじみと感動。
※風が強く登山帽を飛ばされないように注意しながら撮影。

右奥にはあの有名な巌流島もかすかに見える。


※すぐ東には戸ノ上山(518m)の姿も見えたが、時間の関係で今回は断念。
4.門司の山々の記憶
ところで、門司といえば、前職時代の2019年夏に福岡出張の合間を縫って、JR門司港駅から風師山(365m)へ登ったことを思い出す。私がいる大台ケ原からさらに東側に位置しており、山脈の延長線といえるだろう。あのときも、関門海峡の風光明媚な景色に心が癒されたものだ。こうして、プライベートの旅行で6年ぶりに門司の光景を再び眺めることができた。
さて、次の予定が決まっているので、あまりのんびりもできない。この光景を存分に目に焼き付けてから下山を開始する。そのまま北に登山道を40分ほど下ると、住宅街に出る(マップ⓻)。そこからさらに北西に歩いてJR門司駅(マップ⑧)に到着。さすがに疲れたので、駅前のケンタッキーで一服。
※この辺りでもそこそこの標高はありそうだ。
5.「100億ドルの夜景」でフィナーレ
さて、JR門司駅から再び鹿児島本線に乗車して博多方面に戻って途中のJR八幡駅で下車。ここで、18時半に家族と待ち合わせして合流する。ここから無料の送迎バスに揺られ、八幡駅の南側にそびえる皿倉山を目指す。皿倉山は北九州市の夜景スポットとして有名で、この頂上から「100億ドルの夜景」を楽しむことができるということで、旅行計画時からリストアップしていた。当日はカップルも多かったし、恰好のデートスポットなのだろう。

※JR八幡駅の南側にて家族と合流。すっかり暗くなってきた。

www.sarakurayama-cablecar.co.jp
ケーブルカー、そしてスロープカーを乗り継ぎ、山頂の駅に降り立つと、夜の冷気が頬を撫でる。これは、昼間の小倉~門司縦走に続き一種のナイトハイクといえるかも。昼間の汗がまだ体に残っているせいか、山頂のひんやりとした空気がとても心地よい。さて、スロープカーを降りて展望デッキへ出ると、そこには昼の縦走時とはまったく趣を異にする圧倒的な光景が広がっていた。
※私より妻のスマホの方がハイスペックなので、動画を提供してもらった。
※これが今回乗車したスロープカー。乗車時間は10分ほど。
そう、眼前に広がっていたのは、昼間に見た穏やかな「青い海峡」とは対照的な、闇夜に浮かぶ圧倒的な「光の渦」だった。工業地帯の力強い灯りと、街の生活の灯りが織りなすその光景は、まるで宝石箱をひっくり返したかのような煌めきを放っている。まるで人間のエネルギーそのものを体現化したような光の奔流に見とれ、時が経つのも忘れて立ち尽くしてしまった。「100億ドルの夜景」と称されるのも大げさではないな、と素直に思う。



※これらの写真も妻のハイスペックスマホ(Galaxy)から提供。しかし、なんとも幻想的な光景だ。
私の地元・関西にも、日本三大夜景のひとつである摩耶山があり、そこから神戸の夜景を楽しむことができる。私自身は日中の登山を除いて夜はまだ一度も訪れたことがない。この皿倉山の光景を前にして、次は摩耶山の夜景も自分の目で確かめてみたい、と静かに心がときめく。
さて、福岡旅行の2日目はこのような感じで終了。3日目の模様(猫島・相島)は次回に。
