企業法務担当者のビジネスキャリア術

東証一部上場企業に勤務する企業法務担当者がライフログの一環として日々の出来事を記録しています。

【スマホ】AQUOS sense5Gに大型不具合が発生!?/価格comのレビュー欄が荒れに荒れまくる

1.シャープスマホに不具合発生

今春発売されたシャープのスマホ AQUOS sense5Gに発生している不具合がちょっとした話題になっている。
どうやら購入後しばらくしてから再起動ループが発生する現象が発生している様子。確かにそれが事実だとすると、スマホとしては使い物にはならないだろう。価格comのレビューでは8月20日あたりから今回の不具合に関する書き込みが急増。「もう二度とシャープ製品は購入しない!」「早くリコールしろ!」などえらいボロカスな書かれようだ。46%のユーザーが5段階のうち最低1の評価をつけており(2021年9月14日)、ユーザーの不満爆発ぶりがうかがえる(YouTubeにも今回の不具合に関する動画が散見される)。

2.同じくスマホの不具合に遭遇した経験

別メーカーになるが、私も過去に購入したスマホの不具合に遭遇したことがある。私がガラケーからスマホに切り替えたのは、2014年後半頃で1台目はiPhone6(SIMフリー)だった。このiPhoneを3年半ほど使用していたが、次第にバッテリーが消耗してくる。そこで、妻の勧めで2018年1月に機種変更したのがASUSのZenfone3。ところが使い始めると、アウトカメラに不具合があり、写真にギザギザの模様が表示されてしまうという現象が発生。

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そこで、ASUSのサポート窓口に連絡し、修理対応を依頼する。ただ、ASUSの対応は非常にスピーディで、一週間もかからずに修理品が自宅に到着したのは大助かり。今回のシャープのように、不具合の原因がソフトウェアではなくハードウェアだったのが不幸中の幸いだった。当時のASUSとのやりとりについては、過去記事を参照してほしい。

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その後、修理されたZenfone3を2年ほど使用した後、HUAWEIのNova3とP20 liteを経て、現在のP30 liteに至る。

 

これらの3台のメーカーは、いずれも中国のHUAWEIだが、不具合は全くといっていいほど発生せず、安定感は抜群であったことを強調しておきたい。私は、一時期タブレットもHUAWEIを使用していたぐらいで、HUAWEI製品にはそれなりに愛着を感じていた。アメリカからの規制措置がなければ、これから先も使い続けようと考えていたぐらい。

3.もし自分が同じ立場になったら・・・

さて、今回のAQUOS sense5Gだが、仮に私が携帯ショップで契約して同じ被害にあったとすれば、どのように対応していただろう。おそらく企業法務担当者らしくロジックを展開して強くクレームを主張していただろう。
 
まず、購入後1年以内に不具合が発生しているので、ショップに対して、民法第562条や第566条の契約不適合責任を主張し、無償の修理または交換を要求する。また、ショップが自らの免責を主張し、こちらに修理費用の支払いを無理強いしてくるならば、消費者契約法違反を主張し、場合によっては消費生活センターへの通報をちらつかせて粘り強く交渉する。

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あと、メーカーの製品保証規定に基づき、直接メーカーのお客様相談口に品質保証責任を追及する方法も考えられる。私自身も自社の製品保証規定を作成したことがあるので、よく知っているが、製品保証規定の典型例としては、「購入してから1年間は保証責任を負う。その場合、メーカーは無償で修理または交換の対応を行うが、損害賠償責任(特に間接損害や特別損害)は負わない。ただし、不具合が天災地変やユーザーの帰責事由に起因する場合はメーカーは免責される(=有償対応)」というパターンが圧倒的に多い。

4.実は一時期購入を検討してました

私自身は中型サイズ(6インチ前後)のSIMフリースマホが好みで、実は過去にシャープのAQUOS senseシリーズも購入対象としてリサーチしたことがある。しかし、タイミングが合わなかったので、HUAWEI製品を使い続けているのは先に説明したとおり。ただ、価格comのレビュー内容が事実だとしたら、今後同社製のスマホ購入には慎重にならざるを得ない・・・。
 
新しいスマホを購入する際は、誰でもウキウキしており、まさか将来にこのようなトラブルに遭遇するとは想像しようがないわけで、被害者には十分同情の余地がある。ただし、スマホユーザーにとっては誰にでも起こりえる話であり、他人事ではなさそうだ。

【IT】Trelloのサービス内容が大幅改善!/テレワーク時代こそTrelloを使いこなそう

1.GTDの強力な味方

本ブログでは、以前よりタスク管理アプリのTrelloについて何度か触れている。
 
Trello
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開発元:Trello, Inc.
無料
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Trelloは2018年から日本国内でも本格展開しているタスク管理ツールだが、カンバン方式でドラッグ&ドロップでカードやリストを自由に移動できるというのがポイント。また、GTDとも相性が良く、データを「見える化」することができるので、非常に重宝する。

このサービスにはアドオン(Power-Up)も公開されており、ユーザーは自由にカスタムすることができる。ただ、これまでのTrelloは、「ボード1個につきアドオンは1つ」という悩ましい制約が設けられていた。しかし、今回のサービス変更で無制限となり、これは非常にありがたい。
というわけで、さっそくPower-Upをいくつか追加したので、さっそく活用してみたい。

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2.ブラウザとスマホの連携

また、Trelloを使う上で、絶対に欠かせないChromeの拡張機能を紹介しよう。

chrome.google.com

このアドオンはGoogle Chromeで表示中のサイトをリンク付でTrelloのカードに一発保存するというもの。例えば、パソコンやスマホのブラウザでアマゾンで興味を持った書籍を見つけたとする。その場合、後日に書店や図書館で探すことを想定して、Trelloのカードに記録しておく。

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そして、実際に書店や図書館などに外出した先で、スマホのTrelloアプリを起動すれば、そのカードのリンクからアマゾンのページにジャンプして、書籍の詳細を確認できる。こうすれば、「あの時メモした本は何だっけ・・・?」と迷うことはない。

 

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3.チームでのタスク管理

また、Trelloがその真価を発揮するのは、複数人(チーム)でタスク管理ツールとして使用する場合。ボードへのアクセスは特定の複数ユーザーに設定できるので、部門内のタスクについて、「誰が」「いつまでに」「どのような仕事を行うか」を可視化できる。こうすれば、チームメンバーの進捗状況を把握することが容易。特に、コロナ禍でテレワークが断続的に続いている現在では、非常に重宝している。

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このように、サービスが改善されたことだし、興味を持たれた人には、Trelloの活用をお勧めしたい。

「見える化」仕事術

「見える化」仕事術

  • 作者:石川 和幸
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
Amazon

 

【プライベート】地元歯医者の不安あおり商法に不信感!?/こちらは銀歯をかぶせたいだけなのに・・・

2週間ほど前に下奥歯付近のかぶせ物(クラウン)が取れてしまったので、治療を行うために1年ぶりに近所の歯医者を訪れた。しかし、以下のような歯医者の対応に少々困惑する。
  1. まずレントゲン装置で歯の写真を撮影する。
  2. 次に結婚式の記念写真で使うような大型カメラで、口の中を撮影される。その場合、L字型のひっかけ棒2本を私が持たされて、口を広げた状態で、長細い鏡を差し込まれて撮影するという入念ぶり。
  3. 歯周病点検ということで、針のようなもので、歯茎全体をチェックする。
  4. その後、歯科衛生士から「奥歯付近の歯茎が弱っており、歯周病のおそれがあるので、長期的な治療をお勧めする。」という説明を受ける。
この時点では、私が受付時にお願いしたクラウンの治療の話題は出ず、焦点が全く合わない相手の対応に違和感を感じはじめる。このまま相手のペースに合わせると、こちらが望まない治療を進められそうになったので、相手が「今後の歯周病の治療計画ですが~」と言いかけた所で、以下のとおり相手の話を遮った。
「歯周病治療に長期的な治療が必要というが、これから要する費用と時間的なコストはどれくらいでしょうか」
「そもそも、私が今日こちらを訪れた目的は、クラウンのつけ直しであり、歯周病ではない。まず、そちらを優先して治療してもらえませんか。」
「確かに老化現象で歯周病のリスクはあるのだろうけど、ネットで自分なりに調べた上で、今後については、ゆっくり考えます。」

すると、奥から別の人がすっ飛んできて、10分ほどですぐにクラウンを設置してくれた。「だったら、最初からそうしてくれればいいのに・・・」と内心ではイライラ。ネットで歯医者のぼったくり商法は見かけたことがあるが、まさか私も被害にあうとは思わなかった。

実は、私の知人も過去に地元の歯医者で、似たような「引き延ばし&ぼったくり商法」の被害者になったことがある。従って、私も一応警戒はしていたのだが、まさかの不安的中。確かに、今や歯医者はコンビニより多い、と言われているし、過当競争のあおりで、売上確保に必死なのは理解できる。人口減少も逆風だろうし、今はコロナ禍で感染リスクに注意しながらの治療は本当に大変だと思う。
 
しかし、こちらが希望する治療は全く触れずに、不安をあおるかのように(おそらく長期にわたって拘束することで金ヅルになる)別の治療を強引に推し進めようとするのは、いくらなんでもやり過ぎではないだろうか。
このあたりは過去に自動車事故の被害者になって、私が保険会社と保険金バトルを繰り広げた状況と通じるものがある。B to C取引の場合、消費者は事業者より知識や経験などのノウハウ面で劣るため、知識武装と身を守る行動が必要で、なんでもかんでも相手方の言いなりになってしまうのは禁物。

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とりあえず、今回はこちらが強く言ったおかげで、当初のクラウンのつけ直しは無事に済んだが、またいつか別の歯医者を訪れる機会があるかもしれないので(今回の歯医者はこれっきりで二度と行くつもりはない)、注意しておく。不安をあおられた挙句、ダラダラ治療でカモにされるのはごめんこうむりたい。

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このような場合の対策としては、「ネットで評判をチェックする」「ハズレの場合、躊躇せず別の歯医者を選ぶ」しか思い浮かばない。しかし、単に歯医者に通うだけなのに、このようなことにまで警戒しなければならないとは嘆かわしい話だ。

【Lifehack】ニトリの自動開閉折りたたみ傘がお勧め/軽くて使いやすく、持ち運びにうってつけ

今年の夏は、相変わらず猛暑続きなのは言うまでもないが、長雨もセットで蒸し暑い日が続くのも特徴的。少し前までは晴れていたと思ったら、突然雨雲がやってきて、ゲリラ豪雨に襲われることも多い。私が子供の頃には学校の地理の授業で「日本の気候は温暖湿潤気候」と学んだものだが、温暖化の影響で明らかに「熱帯雨林気候」に変わりつつあるような気が・・・。
 
これだけ突然の雨が多いと朝は晴れた良い天気であっても、安心できないので、外出時に傘は欠かせない。しかし、普通の長傘だと移動時(特に電車の中)に邪魔になるし、結局雨が降らなければ荷物になってしまう。従って、私は外出時に長傘はなるべく持ち歩かない主義。

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そこで、この時期には折りたたみ傘を常に持ち歩いているが、最近ニトリで購入したこのアイテムがお気に入り。
 
<特徴>
  • ボタン一発で自動開閉が可能で、非常に使いやすい。(傘の骨をポキポキと手動で広げたり、たたんだりする必要がない)
  • コンパクトな大きさで、それほど重たくないので、ビジネスバッグの中に入れても邪魔にならない。 
  • 値段も1,000円ほどでお手頃。

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気に入ったので、もう一つ同じアイテムを購入して会社のデスクに置き傘として保管しているぐらい。値段もそれほど高くないし(まさしく「お値段以上~♫」)、私のように軽くて使いやすい折りたたみ傘を探している人には、このアイテムをお勧めしたい。 

【旅行】NHK「ドキュメント72時間」に熊本県の草千里ヶ浜が登場/3時間以上かけて阿蘇山を自転車で駆け登った思い出

1.良質なドキュメンタリー番組

私がよく見ているテレビ番組にNHK の「ドキュメント72時間」がある。タイトルどおり、スタッフが72時間(=3日間)にわたって、同じスポットの映像を撮り続け、そこに集う人々の人生模様を紹介するというコンセプト。

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8月13日にNHK-BSで放送されたのは2019年に放映されたアンコール選だった(コロナ禍のためか最近は再放送が多い)。その内容は、2019年8月に熊本県の阿蘇山の草千里ヶ浜で開催されたイベントで、日本全国からバイクのライダーが集結して、撮影会を行う様子が紹介されていた。初めて知ったが、このイベントは1979年を皮切りに、1989年・1999年・2009年・2019年と10年に1度の割合で実施されているらしい(次回は2029年予定)。

kusasenri.jp

このイベントに参加する人たちの職業・年齢・住所はまちまちだが、バイク好きというのが共通点。中には、1979年の第1回から毎回参加している猛者・生死をさまよう難病を患って生還した人・夫婦で仲良く参加している二人・夫を病気で亡くした女性など様々な人がインタビューに登場。

2.どこかで見覚えがある景色

最初テレビを見ていて「なんか見覚えがある景色だなあ」と感じた私。思い出したけれど、このイベントが開催される3年前(2016年11月)に私はこの草千里ケ浜を訪れている。 といっても、私の場合、彼らのようにバイクではなく自転車(ロードバイク)で3時間以上かけて阿蘇山を登ったのだ。

3.熊本を訪れたついでに阿蘇山へ

当時、週末の金曜日に大阪から熊本に仕事で出張する機会があった。新幹線で熊本入りした私は、仕事が終わった後に、熊本駅前のビジネスホテルに宿泊。翌日が土曜日だったので、JR熊本駅から大分方面のシャトルバスに乗車し、JR阿蘇駅で下車(当時は熊本地震の影響で熊本~大分間のJR豊肥本線は不通)、阿蘇駅のコインロッカーに荷物を預けてから駅近くのゲストハウスで自転車(ロードバイク)をレンタルした。
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そして、駅前から南方面の阿蘇山 草千里ケ浜を目指してサイクリングを開始。最初はうっそうとする林の間を通過するが、途中からは視界が一気にひらけて、阿蘇の大パノラマが眼下に開けてくる。途中では牛が放牧されている場所もあり、なんとも牧歌的だ。

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当日は秋晴れの良い天気で、絶好の行楽日和だったが、草千里ヶ浜に向かう車を時折見かけるぐらいで、サイクリストは私一人。この光景を一人占めしながら登り続けて、ある程度の標高に到達すると、風がビュウビュウと吹く音しかしない。このような広大な空間に自分一人しか存在しないことが信じられないくらい(途中の休憩中にスマホで撮影した動画も貼り付けておこう。動画の最後の方で風音が聞こえる)。

4.ついに草千里ヶ浜に到着

そうして、途中で何度か休憩をはさみながら3時間以上ペダルをこぎ続けてやっと到着したのが、今回の番組で放送されていた草千里ヶ浜。さすがに自転車とはいえ、これだけの時間を要するとは予想外。苦労して到着した草千里ヶ浜は、あたり一面がのどかな草原地帯で、馬が放牧されていた。

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さらに、草千里ヶ浜を南に進むと鳥帽子岳という小高い山があり、ここから眺める周囲360度の大パノラマは圧巻の一言。 

近くの店で購入したランチを食べながら、一時間半ほど草千里ヶ浜でたむろしていただろうか。帰りの新幹線の関係で、あまりのんびりとできないので、再び自転車に乗って、帰り支度をする。草千里ヶ浜からの下り道は楽勝で、ジェットコースターのように一気に駆け下りたのは楽しかった。40分ほどでJR阿蘇駅に到着し、自転車を返却してから近くの温泉施設で汗を流す。

そして、一息ついてからシャトルバスに乗って、再びJR熊本駅に戻り、九州新幹線に乗って新大阪まで帰阪した。ちなみに、この時に熊本駅構内のコンビニで購入したくまモンのコースターは今でも自室で愛用している旅の思い出の品。

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新幹線で熊本から新大阪までの所要時間は3時間ほどで、阿蘇山へのサイクリングで疲れ切っていた私は、車中で爆睡していたのは言うまでもない。新大阪に到着したのは午後8時ぐらいだったか。

ちなみに、この日の出費は、シャトルバス代と自転車レンタル代だけで、あまりお金がかからないエコな観光となった。おそらくもう二度と阿蘇山に行く機会はないだろうけど、出張を利用して阿蘇山観光ができたのは、今でも忘れられない思い出。 

5.まとめ

NHKの「ドキュメント72時間」は、これまでの放送回では、
  • 携帯電話の修理店
  • 廃業前の24時間営業のゲームセンター
  • 宝くじ売り場
  • 東京銀座のおつまみ屋
  • コインランドリー店
  • 大阪難波の高速バス待合室
  • 能登半島の桜並木の名所
  • ニュータウンのクリーニング店
など様々なスポットに集う人々の人生模様を紹介している。この番組には、有名人やタレントなどは一切登場せず、ウソやヤラセが感じられない良いドキュメンタリー番組だと思う。様々な人が、様々な悩みを抱えながら人生を送っている姿が垣間見えて、見ているこちらもジーンと感動させられることもしばしば・・・。
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エンディングで流れる主題歌にも、もの悲しい哀愁感や寂寥感(?)が漂っていて、この番組の雰囲気にうまくマッチしている。
毎年年末になると、NHK特番で「ドキュメント72時間」のその年の傑作選を放送するのは恒例行事で、私も毎年チェックしている。はっきり言って民放のしょうもないバラエティ番組を見るよりよほど有益なので、興味を持たれた人には是非お勧めしたいところ。
 
ちなみに、5年前の登山直後に公開したブログ記事はこちら。 

【歴史】5年前に福岡県柳川市を訪れた思い出を語る/戦国最強武将 立花宗茂が治めたゆかりの地

8月中旬に九州地方を中心に大雨が降り続いた旨がニュース番組で報道された。その番組で福岡県柳川市の様子も映し出されており、つい懐かしく感じる。というのも、私は2016年10月に福岡県柳川市を訪れたことがあるのだ。
 
というわけで、今回は、その当時の思い出を振り返ってみたい。
 
当時は、週末の金曜日に宿泊込みで福岡県の博多に出張しており、翌日は土曜日だった。そこで、せっかく福岡まで来たのだから、ゆっくり歴史観光をしてから大阪に帰ることにした。翌日は早朝7時ぐらいにホテルをチェックアウトして、博多駅のロッカーに荷物を預けてから移動開始。  

1.福岡藩主黒田家墓所 崇福寺

まず訪れたのは博多駅から地下鉄で15分ほどで到着する崇福寺の黒田家墓所。この境内には福岡藩の藩主である黒田家の墓所が安置されている。 

時間の関係で奥まで入ることはできず、あたりをぶらついただけだったが、ここに戦国時代の名軍師 黒田官兵衛が眠っていると思うと、歴史ファンの血が騒ぐ。

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2.黒田家の居城 福岡城跡

1600年の関ケ原の戦いで、福岡藩52万石の領地を与えられた黒田長政(官兵衛の息子)は豊前(大分県)の中津から転封となる。そして、福岡城を整備したわけだが、現在はその石垣跡の一部しか残されていない。それでも当時の雰囲気を味わうことができるし、場所によっては、ちょっとした展望台になっており、博多の街並みを一望することができる。

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3.光雲神社

そして、福岡城跡から北西に歩いて西公園にある光雲(てるも)神社に向かう。光雲神社には黒田官兵衛と長政が祀られており、辺りは静かな場所。 

入口近くには、黒田家に仕えた武将(黒田二十四騎)の一人 母里太兵衛(ぼりたへえ)の銅像が設置されている。かつて、豊臣秀吉の子飼い武将の福島正則と酒の吞み比べをして、名槍「日本号」を勝ち取ったエピソードは有名。民謡「黒田節」のモデルにもなったとも言われている。

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4.福岡市博物館

その後、地下鉄に乗って西に向かい、福岡市博物館を訪れる。 

この博物館では、福岡にゆかりの文化財や歴史資料が展示されており、もちろん黒田家に関する資料も数多く紹介されている。それ以外にも見ごたえがあって2時間ばかり過ごした。

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5.柳川市 立花家史料館

そして、旅のクライマックス。西鉄福岡天神駅まで戻って軽くランチを食べてから、西日本鉄道に乗車して熊本方面に移動し、西鉄柳川駅で下車。そのまま駅前で自転車をレンタルしてから駅の西側付近を散策した。 

途中に柳川城跡に立ち寄ってから訪れたのは立花家史料館。江戸時代に柳川藩を治めていたのは、立花宗茂を藩祖とする立花家で、この立花宗茂は、私のお気に入りの戦国武将の一人。
立花宗茂は、戦国末期に活躍した武将で、同年代の真田幸村や伊達政宗ほど有名ではないが、歴史ファンならば知る人ぞ知るという人物。以下のとおり数多くのエピソードを持つ。
  • 実父が大友家の重臣 高橋紹運、義父が立花道雪、妻は立花誾千代といういずれも錚々たる親族を有するサラブレッドファミリー。
  • 1586年には大友家に敵対する島津家が九州全土をほぼ統一寸前の状況の中、主君の大友家を助けて豊臣秀吉の率いる軍勢が九州地方に入るまで立花山城で孤軍奮闘を続ける。その後、九州統一を果たした秀吉から「その忠義は鎮西(九州)一、その豪勇もまた鎮西一」と激賞されたという。その結果、柳川に13万石を与えられ、宗茂は大友家の一家臣から独立して、戦国大名に格上げとなる。当時の時代ではかなり異例のケース。
  • 1600年の「関ヶ原の戦い」では、西軍の一員として参加していたが、前哨戦である大津城包囲戦に参加していたため、本戦には参加できなかった。もし、無敗の宗茂が本戦に参戦していれば、歴史が変わっていたとも言われる。
  • 「関ヶ原の戦い」で西軍が敗北したため、宗茂は戦国大名から一浪人という身に落としたが、その武勇と忠義を惜しまれて、徳川家の旗本を経て、20年ぶりに旧領の柳川藩主として返り咲く。
  • 江戸時代の初めに起きた「島原の乱」では、高齢ながら鎮圧に参加し、戦国の生き残りとして戦争経験のない若手をサポートしたという。その後、江戸で76歳で大往生をとげる。
このようにあまりにもドラマチックな逸話を有する立花宗茂は、武勇や忠義の面でも際立っている。私も大ファンで、歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」でも立花宗茂をよく選んでプレイしている。 

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従って、いつか機会があれば、立花宗茂にゆかりのある柳川市を訪れたいと思っていたが、予想より早くその機会が訪れたのは幸運だった。当時訪れた立花家史料館には宗茂が着用したという甲冑の実物(←本物!)も展示されており、宗茂ファンの私も大満足。これだけでもはるばる大阪から福岡県柳川市まで訪れた甲斐があるというもの。

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立花家史料館自体は細長い構造で、それほど規模は大きなものではないが、いずれも歴史的に貴重な遺物を目にすることができたのは幸運だった。余談だが、地元ではこの立花宗茂や誾千代を描いたNHK大河ドラマを誘致するべく、招致活動を行っているらしい。確かに数多くのエピソードを持つ彼らならば、十分にその資格はあるだろうし、実現するならば、是非見てみたい。

6.まとめ

このように土曜日を丸一日費やして、早朝から夕方まで福岡県内で弾丸ツアーを行った私。疲れた体を引きずって博多駅まで戻ったのが、午後5時過ぎ。その後は、駅地下の飲食店街でもつ鍋を食べて、コインロッカーから荷物を回収して新幹線で帰阪した。 なんやかんやあって、新大阪に到着したのは午後9時過ぎ・・・。

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その日は早朝から動きっぱなしでかなり疲れたが、黒田官兵衛・長政や立花宗茂というお気入りの戦国武将の足跡をたどる歴史散策を行うことができて、個人的には非常に有意義な体験となった。

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もうかれこれ5年近く前の出来事だが、コロナ禍で旅行や出張ができない現在となっては、私にとって忘れられない貴重な思い出。 

【資格】オンライン登記申請書作成サービス「AI-CON登記」/司法書士業界に風穴を開けるビジネスモデルの登場か!?

1.商業登記に特化したリーガルテック

先日ネットで興味深いリーガルテックサービスを発見。それは、商業登記の登記申請書類の作成代行オンラインサービス「AI-CON登記」。 本人申請に基づく商業登記申請を格安料金でサポートするというもの。
 
<特徴>
  • 役員変更・商号変更・本店移転・新株発行などが対応可能で、1件あたり1万円と安い。(さすがに会社設立登記は複雑で未対応の様子)
  • 利用者がフォーム画面に情報を入力すると申請書などのデータが生成されるので、それをダウンロードして印刷する。
  • 利用者は、書類に押印して法務局に郵送または直接申請する。
  • 特許庁のデータベースによると、運営事業者は、2019年初めにこのシステムについて特許権を申請し、権利化済み。

2.司法書士事務所勤務者としての感想

本ブログで触れているように、私は過去に大阪市内の零細司法書士事務所に勤務していた経験がある。そこでは、非上場企業の役員変更などの商業登記申請を税理士事務所や会計事務所から受任していた(当時はまだ会社法は施行されておらず、商法に基づく役員任期は2~3年で、重任を繰り返すのが通例)。その場合、ワープロソフトで商業登記申請書を作成・印刷し、添付書類(株主総会議事録、取締役会議事録)と一緒に法務局に申請する。その場合の手数料は4~5万円ぐらいだったろうか。 

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「AI-CON登記」は、最終的には法務局への登記申請を本人申請で行うという点がポイントだが、登記申請は必ずしも司法書士に委任する必要はなく、本人が申請しても構わない。実際のところ、私自身も過去に実家の住宅ローンの完済に伴う抵当権抹消登記(不動産登記)を法務局に申請したことがある。しかも、現在はインターネットで簡単に申請方法を調べることができるし(加えて、近年の法務局のサービスレベルもかなり向上している)、種類によって多少難易度が変わるが、本人登記申請のハードルは決して高くはない。

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数年前から業界では「AIが司法書士や行政書士の仕事を奪う」と言われており、IT化やマイナンバーカードがそれを促進するとされていた。しかし、ハンコ制度(本人確認方法)が障害となっており、現時点においては、それほど進んでいない。しかし、昨年にコロナ渦を受けて内閣府から契約書にハンコは必須ではないという見解が示されたように、先のことはわからないが・・・。 
この「AI-CON登記」は、スタートからゴールまで完全にデジタルで完結するのではなく、利用者は、最終工程において「法務局に登記申請書(紙)を提出する」というアナログ的作業が発生するのが若干の手間ともいえる。それでも、従来の司法書士委任型よりはスピードやコスト面で優れている。「簡単かつスピーディに、なおかつ安く商業登記を済ませたい」という会社経営者には受け入れられやすいサービスだろう。印紙税は別費用としても手数料1万円というのは司法書士に依頼するより安く済むからだ。 

3.知人司法書士の感想

一般的に登記業務は司法書士の独占業務とされているが、本サービスの運営会社は、事業開始前に、経済産業省に対して「本ビジネスモデルは、司法書士法などに抵触しないか?」という照会請求を行っており、「特に問題ない」という回答を得ているようだ。従って、司法書士連合会や司法書士会にしてみれば、本音はともかく、本サービスを黙認せざるを得ないというのが実状だろう。
 
ちなみに、個人的に仕事でお付き合いのある司法書士A氏にAI-CON登記について聞いてみたところ、一応その存在は知っていた。A氏が言うには、「司法書士の本音を言わせてもらうと、旧来のアナログ的なやり方がこれからも長く続く方がありがたい。このような便利で安いデジタル的なサービスが充実すると、今後の我々の飯のタネがなくなるので、業界的にはあまり歓迎していない」との事。なるほど、身もフタもないが、確かにそれはそうだろう(笑)。

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このように、知らぬ間に社会の片隅で起きているこの小さな変化は、デジタル化やテクノロジーの進化により今後の市場環境や労働環境が変化していく兆候なのかもしれない。