企業法務担当者のビジネスキャリア術

氷河期世代の企業法務担当者がライフログとして日々の出来事を記録しています。2009年に開始したブログは16年目を迎えました。

【資格】住宅ローン完済時のあるある風景?/抵当権抹消登記を司法書士に依頼せず自分で行ったエピソード

1.住宅ローン完済時の風景

とあるニュースサイトで見かけたのがこちらの記事。銀行が住宅ローンの返済者に抵当権抹消登記の申請用書類(登記済証・委任状)を交付する際に、自行お抱えの司法書士を強要したというエピソード。確かにこれは行き過ぎだと思う。
 
 
私は20代の頃、司法書士事務所に勤務していたので、登記業務については一通り知っている。もっとも現在は大阪地方法務局に商業登記事項証明書や印鑑証明書を取りに行くぐらいだが・・・。
20代当時の私が勤務していた司法書士事務所は大阪市中央区にあり、某ハウスメーカーや某信用金庫のお抱え事務所だった(経営者が変わって現在も存続中)。結局司法書士事務所といっても一般企業と同じくスポット案件だけではやっていけないので、継続的に案件を受注するための太い得意先が必須。ただ、その事務所はハウスメーカーに案件紹介手数料(キックバック)を払ったり、信用金庫に定期預金を作るなどして、仕事をもらうための涙ぐましい苦労をしていた(もっともコンプライアンスが重要視される現代では少々問題があるかもしれないが)。

2.本人登記を経験した唯一のエピソード

もう15年以上前の話だが、実家の親が住宅ローンを返済した際、銀行から抵当権抹消書類を受領したが、親からの相談で私が法務局に抹消登記申請を行った事がある。司法書士に依頼すれば2~3万円ほどするが、本人申請だと印紙税2000円のみで済む。確かB4の白紙にボールペンで手書き(!)で申請書を作成し、登記済証(抵当権設定契約書)と銀行の委任状を添付して法務局に提出。私の実家は大阪市福島区にあるため、当時の管轄は大阪地方法務局 西出張所(地下鉄阿波座駅近く)まで足を運んだ記憶がある。もっとも、組織再編の影響で西出張所は取り壊されて現在はタワーマンションに変わっており、当時の面影はない。

 
それが私にとって唯一の本人登記登記のエピソード。他にも前職在職中に営業部門のマネジャーから同じく住宅ローン返済に伴う抵当権抹消登記申請の方法について相談を受けたことがある。

 
現在は、インターネットで検索すれば、抵当権抹消登記の方法を簡単に調べることができる。所有権移転登記や抵当権設定登記に比べれば、決して難易度は高くないし、昔に比べれば法務局の相談窓口もかなり充実しているので、費用を節約したい人はチャレンジをお勧めしたい。