企業法務担当者のビジネスキャリア術

氷河期世代の企業法務担当者がライフログとして日々の出来事を記録しています。2009年に開始したブログは16年目に突入しました。

【Kindle Unlimited】1年4ケ月でグイン・サーガ100巻まで読破!/原作者死去後も続きが刊行中の大河小説

昨年4月に栗本薫の「グイン・サーガ」をKindle Unlimitedで読み始めたことについて触れたかと思う。(「グイン・サーガって何?」という人は以下の過去記事を読んでほしい)

 

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Kindle Unlimitedの対象となる正編130巻までのうち、先日ついに100巻まで読了した。ここに到達するまで1年4ケ月を費やしたことになる。いや~、長かった。
グイン・サーガは、ファンタジー風世界における国家の興亡やキャラクターの群像劇を描いた大河小説。開始~中盤までは「ロードス島戦記」「ドラゴンランス」のように剣と魔法のファンタジー世界観が描かれていたが、90巻あたりから星間宇宙船や宇宙人などのSF的要素も登場し、物語の奥深さが広がっていく。また、著者の過去作であるクトゥルフ神話をテーマにした「魔界水滸伝」を彷彿させる描写もあり、一種のクロスオーバーも発生。
主人公のグインは第1巻で記憶喪失の状態で登場し、その正体は謎とされていた。しかし、ストーリーが進むにつれて、宇宙船で別の惑星から到来し、何らかの罰で記憶をはく奪されて、追放処分となったことが明らかになる。もっとも、94巻でストーリーの重要部分が明らかとなったと思えば、グインはまたもや記憶喪失となる・・・。全く先が読めない展開。

本シリーズは、1979年に第1巻「豹頭の仮面」が刊行されてから130巻まで続いていたが、2009年に作者である栗本薫氏が死去。このまま未完で終わるかと思われたが、別の作家が続巻を書くというかなり珍しい形態となっている。私が本作と知り合ったのはもうかれこれ30年以上の前の話。実家近くの福島区図書館で見つけて手にとったのが読むきっかけ。

 

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当時は確か15巻ぐらいまで買い揃えたが、途中で挫折してしまった。その後、図書館で借りて60~70巻ぐらいまで読み進んだと思うが、それっきりとなる。しかし、昨年4月に転職のために前職を退職した直後にグイン・サーガがKindle Unlimitedの対象となり、あまりのタイミングの良さに歓喜。これは私に「再びグイン・サーガの読破にチャレンジせよ」という天からのメッセージではないだろうか?
 

www.hayakawabooks.com

 
というわけで、昨年4月の有休休暇消化期間中に琵琶湖一周自転車旅や京都一周トレイルに挑戦しつつ、「グイン・サーガ」の再読もスタート。そして、現職に転職した後も通勤電車を利用してスマホのKindleアプリで少しずつ読んでいた。

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このように、1年4ケ月かけてようやく100巻まで読んだが、ヒロイックファンタジーと三国志が合体したようなストーリーと各キャラクターの群像劇が抜群に面白い。「グイン・サーガを読まない人は人生損している」とまでは言わないけれど、Kindle Unlimitedを利用中の人には、是非一読をお勧めしたい。そして、あらためてよくぞKindle Unlimitedで読み放題にしてくれたと早川書房に賞賛を送りたい(100巻の小説なんて物理的に本棚にとても置けないので)。ただ、残念なことは、作者の死去により執筆が途中で断絶されたこと。できれば作者存命中に完結巻を読みたかった・・・。
 
とりあえず、Kindle Unlimited対象となる正篇130巻/外伝22巻まで読み切りたい。続巻については図書館で借りて読んでみるつもり。続巻は別の作家によって書かれているが、それは亡栗本氏が遺したプロットに基づいているはず。なんとかして、その結末を見届けたいもの。