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【書評】ヒロイックファンタジー小説「グイン・サーガ」がKindle Unlimitedに登場!/転職前の長期休暇を利用して読みまくるぞ

驚きの大ニュースが飛び込んできた。
 
なんと栗本薫氏のヒロイックファンタジー小説「グイン・サーガ」がKindle Unlimitedの対象となり、読み放題になるという。読み放題の対象は、正篇130巻/外伝22巻まで。これはかなりお得。
 
「グイン・サーガ」は知名度もそれなりに高いので、知っている人も多いかもしれない。簡単にまとめると以下のような感じ。
  • 1979年に1巻が発売され、100巻以上も刊行されているという大河小説。「三国志+水滸伝」をファンタジー風に味付けしたような作品だが、SF的要素も少しあり。大国同士(パロ・ゴーラ・ケイロニア)の政治劇や戦争・謀略などに加えて、キャラクターの冒険譚が繰り広げられる。
  • 主人公のグインは、なぜか豹頭という風貌で、記憶がないまま中原の辺境ノスフェラスに登場する。ただ、この主人公は真面目な堅物で、あまり面白味がない。個人的には性格が屈折した個性的な脇役達(ナリス・イシュトヴァーン・カメロン・マリウス等)の方が魅力的。
  • 2009年5月に著者の栗本薫氏が死去し、130巻で刊行が一時中断する。その後、別の著者がその世界観を生かしつつ、続編が今も発売されているという異色の作品。
  • 過去にはNHKでアニメ化されたり、ミュージカルになったり、イメージサントラが発売されたりとマルチに展開中。
 
私が「グイン・サーガ」に出会ったのは大学入学直前の頃。当時は大阪市福島区の野田阪神の実家に住んでおり、春休みに暇つぶしで入った地元の福島区図書館でこの作品と初めて出会った。その時点で結構な巻数まで発売されていたはず。
当時は、ゲームブックや「ロードス島戦記」「ドラゴンランス戦記」などファンタジー作品が好きだったので、「グイン・サーガ」にもハマった。ただ、グイン・サーガは本伝と外伝が非常に多く刊行されており、途中で細かいストーリーを忘れてしまうこともたびたび。
 
その後、結婚して野田阪神から引っ越した後も、仕事や育児の合間に不定期で「グイン・サーガ」を読んでいたが(20巻ぐらいまで購入していたが、途中で図書館レンタルに切り替えた)、栗本薫氏が死去したことをきっかけに読むのをやめてしまった。細かいストーリーは忘れたが、イシュトヴァーンがアムネリスを奉じてモンゴールを復興する一方、パロの国王レムスと摂政ナリスとの確執が表面化する・・・あたりまで読んだ記憶があるような・・・(それ以降の巻も読んだが、細かいストーリは忘れた)。

著者の死去のニュースを耳にした当時、「グイン・サーガ」はこのまま未完の大作として終わるのかな、と残念に感じたのを覚えている。その後、別の著者が続編を語り継ぐとは夢にも思わなかった。
 
今回の読み放題対象は、元ファンとして大歓迎。とりあえず、転職前の有給休暇を消化している現在の私は、時間がかなり余っているため、Kindle Unlimitedを利用してシリーズ第1巻から読み直しているところ。
ちなみに、私が好きなキャラは、ヴァラキアのイシュトヴァーン(三国志の曹操的な乱世の奸雄タイプで、ロードス島戦記のカシューのように裸一貫の傭兵から一国の王まで成り上がる)や魔導士ヴァレリウス(内向的だが、庶民感覚のひょうきんな性格をしており、親近感がわいてくるキャラ)といったところ。
 
グインサーガのシリーズがスタートしたとき、栗本薫氏は100巻完結を目標としていたらしいが、ストーリーが膨れ上がってしまい、予定より大幅にボリュームが増えて、200巻完結に切り替えたらしい。しかし、作者の死去により未完の危機に。しかし、原作者が遺したプロット集をもとに別の著者がこの物語を語り継ぐならば、それはそれで面白い。是非、私が生きている間に完結編を読んでみたいものだ。果たして、それはいつになるのだろうか。